杉ちゃん、影山杉三

杉ちゃん

本名;影山杉三

年齢;不詳

性別;男性

職業;和裁屋

本作、杉三シリーズの主人公。

読み書き計算と、歩行することができないのにどこか魅力ある不思議な男。年齢は、本人の話によると45歳となっているが、正式な年齢は不詳である。

呆れ返るほどの大食いであり、口も悪く、乱暴者のように見えるが、情に厚くて涙もろい。一度質問すると、答えを得るまでその場を動かないので、それが真実を聞き出す鍵になることもある。

いつも、黒と白の麻の葉文様が描かれた大島紬の着流しを着用し、どんなときでも黒大島が一番いいのだと主張する。本来黒大島は、普段着程度しかきられない着物であるが、葬儀や、結婚式などにも着用して、叱られたことがあっても全く平気でいる。

職業は和裁屋であり、言ってみれば着物を縫う職人である。振り袖も制作できる腕前であるが、最近は、リサイクル着物などで購入した着物の、寸法直しを頼まれることが多い。なお、和裁技能士の資格は、称号が大嫌いなため取得していない。

裁縫だけではなく、料理も大変得意としており、パンを作ったり、いろんな人の好みに合わせて様々な辛さのカレーを作り、来客をもてなすことが多い。また、悪事をしでかしたものには必ずカレーを食べさせる。本人曰く、「悪いことを考えるやつは、腹が減っている。」と述べている。

その他の特技としては、盗み聞きをすることがあり、人が喋った文句をそのまま記憶して発言するので、びっくりさせたことがある。

意外にも信心深い性格であり、庵主さまの主催している観音講にはよく参加しているなど、仏教に関心が高い。

作者によると、ミヒャエル・エンデの「モモ」の男性版を作りたかったそうで、それに障害があるという設定を追加させると、杉ちゃんのようなハチャメチャなキャラクターになってしまったそうである。

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