何度も繰り返される「悲しい未来」と、それでも諦めない主人公の想い。ぐっと心を掴まれるショートショートです。読んでいるうちに、彼の必死さと焦燥感がこちらにも伝わってきて、一緒に息を詰めていました。最後に差し込まれる展開は、輪廻の苦しさの中に確かな光を見せてくれて、結末に立ち会えてよかったなと感じます。掴めなかった未来と、確かに掴んだ想い。是非、その先にある救いを感じてほしいです。
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