地に堕ちた星になりたくて

今回は前置きはない。ただ少し、言いたいことを書くだけだから。自殺だったりそういった話をするから、苦手な人は読むのをやめてほしい。しかも、これはほぼ愚痴みたいなものだ。文章に対する冒涜でしかない。


私は死にたい。わけではない。ただ、この世界で生きるのに飽きただけだ。何が楽しいかも、何が幸せかも思い出せないまま辛いことだけが体を蝕んで、幸せな記憶が薄れていくことに耐えられなかっただけだ。だから、私はみんなみたいに辛いわけではない。こんなところでも恵まれている。苦しみきれない。いっそのこと気が狂って壊れてしまえればかわいそうになれたのに、私よりも辛そうな人たちがいるせいで私がかわいそうになれない。苦しみも相対的でしかない。だから、計り知れない他者の苦しみの前では、計り知れる私の痛みなど矮小なものでしかない。私の骨折よりも他者の擦り傷の方が痛いかもしれないのだ。いつまで私は苦しめばいいのだろう。この磔の刑がいつ終わるか私はずっと待っている。自殺を考える他の人たちよりも私は恵まれていて苦しくないから、私が死ぬなど口にするのも烏滸がましい。私が唯一何か一つを変えられるのなら、私の生誕をなかったことにしたい。私が生まれてきたおかげですべての苦しみが生まれ、私が生まれてきたせいですべての幸せを知ってしまった。私は死にたいのではない。生まれてきたくなかったのだ。


こんな話を他者にしてみたかった。だがみな私の期待には応えてくれない。私が相談するにはあまりにも脆すぎて儚いか、軽率に私の気持ちをわかった気になるか、頑張れなどと宣うか。私の理想の他者などいない。この気持ちすら踏み躙られてしまっては私はどうしようもないので、打ち明けはしない。これを公開したくないが、私の痕跡の一つにしたいので、残しておく。こんな時ですら聞こえてくる自己否定の声を、黙らせてしまいたい。

地に落ちた星のように、輝きなどいらないから砕け散ってしまいたい。

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