第3話 信長、まさかの現代ライフ


『大殿の説得お見事でした。早速ですが収納ワールドへ御案内致します殿。』


『…まだ元服もしてないのに殿呼びは止めてくれ。それで目を瞑れば良いんだな?』


『はい最初だけです。その後は脳内に違和感なく表示されますので、では、、、』



信長の前に無限に広がる空間が現れ、見慣れた令和時代の商品が果てしなく並べられていた。


そしてパソコン画面のようなものが浮かび上がる。



​『当ワールドは、2025年までの人類の知識、経験を具現化するものです。ご利用方法については、脳内に直接インストールしました』


​信長は、瞬時に自身の脳内に膨大な情報が流れ込んできたのを感じる。



​『2025年までの、ありとあらゆる素材と完成品がここに収納されています。食料品、農作物の種、工業製品、医療品等々……ただし、軍事関連の武器や兵器は含まれていません』



​【収納ワールド:神の倉庫】



それは容量無限の神の倉庫で、地球上で信長しか利用できない。Excelのレイアウトに似た表に、商品名と在庫数がカテゴリー別に並ぶ。


信長は脳内の画面をスクロールする。そこには​(米俵)(小麦の種)(医療用器具)等々の商品名と共にあるリストに目が留まった。


(ダイナマイト・開発用)と書かれていた。

『これは…開発用?戦では使えないのか?』

信長がそう念じると明智光秀イツメンから答えが返ってくる。


​『はい。当ワールドのダイナマイトは純粋に開発・開拓のためのものです。無人の山や廃墟など、人命に関わらない場所でしか使用できません』


​信長は制限に安堵する。

これで、無用な殺戮にこの力を使う事はない。



​さらにスクロールを進めると、(APC9・個人用)という文字が目に飛び込んできた。


​『これは…米国製のマシンガン!』


『個人用です。信長様しか使用できません。弾丸無限、故障も無し。

但しこの銃の弾丸はスリープバレット。神力特殊カミパワー作用で人間を3~4時間眠らせる物で殺傷することはできません。』


『なるほど…これもまた私を殺人鬼にしないものか…』


​信長はこの能力が彼に(殺戮)をさせるのではなく(天下統一)という大業を成し遂げさせる物だと理解した。



『ん?住居関連カテゴリーだと?これはまさか』


脳内クリックすると信長の予想通り、驚愕な商品名が出てくる。


『おい光秀!(第六天魔王ハウス)2025年製超高級マンションって?まさか建造物まであるのか?』


『勿論です。神の倉庫ですよ信長様。』


『神の倉庫に第六天魔王ハウスって…笑っていいのか?』


『い、い、いいとも……』


『お前マジメすぎるぞ…そこは躊躇ためらわず、いいともー!って言わないと笑えないw』


『……お言葉ですが信長様、某のキャラではありません……』


『んなことだから思い詰めて、本能寺の変なんて起こすんだよ!猿の様に場に応じてチャラけろ!』


『秀吉は信長様亡き後、織田家を乗っ取りますが?』


『あーーーどっちもどっちだ!そもそも本能寺やらないよな?』


『やらないのでは無くのです。某を明智光秀と命名したのは、殿なのですが?』


『……もう良い!で?このマンションは何処に出せるんだ?』


『何処にでも出せますが、元服前で領地を持っていない吉法師様では、周りが大騒ぎになります。特に父上の信秀様が脅威を感じてしまうと面倒な事に』


『まあ確かにそうだ、せめて前世の清潔なトイレと風呂にゆったり浸かりたかった。。。』


『それで良ければ何時でも可能です。殿と殿が許可した者は、収納内の第六天魔王ハウスで過ごす事ができますので。』


『マジか!それを先に言え!!今すぐ行くぞ光秀』


『はっ!では許可して下さい。某も殿の許可無く入室出来ませんので。第六天魔王ハウスの解説欄をクリックすれば、使用方法等々が表示されます。』


『了解!ではそこで道路工事と造船所、塩田等の打ち合わせをするぞ』




このとんでも無い

神の倉庫が雑アイテムって。。。。。

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