そこにピコンとGYXさんのコメントが書き込まれた。

[GYX]「僕には意味不明なソース」

[GYX]「意味不明のクリアフラグ」

[GYX]「フレデリカ様関連は何もかもが意味不明」

[GYX]「愛の有無をキャラが判別する」

[GYX]「プレイヤーIDを社長以外の人間に偽装しても社長ならクリアできる」

[GYX]「逆に社長に偽装しても他の人だと絶対クリアできない」

[GYX]「テストプレイを繰り返した結果」

[GYX]「フレデリカ様は本当に愛を見極めるとチームでは結論を出しました」

[GYX]「開発チームにいたからこそ」

[GYX]「フレデリカ様は魂を持っているとしか思えないのです」

[GYX]「魂のないキャラにあんな笑顔は無理なんですよ‼︎」

[GYX]「それに比べて僕の作ってきたキャラたちの笑顔の薄っぺらいこと」

[GYX]「フレデリカ様はキャラゲーの到達点であり」

[GYX]「そこに至れないと知ってしまったプログラマーを」

[GYX]「絶望へ叩き落とすんです」

[GYX]「今日のライブで社長とフレデリカ様をほんの少しだけ理解できた気がします」

社長さんの狂気ともいえる執念と日本で指折りのプログラマーを絶望させてできあがったゲームだ。

ここまで観ていた視聴者からは再販希望のコメントも出てきた。

正直、捨てなくて良かったと心から思う。

多分、もうプレイはしないだろうけど。

股の辺りが濡れて冷たくて気持ち悪い。

でも、コメントも多いしこれは聞いておこう。

「最後に一つ……再販の予定とかは？」

「ありません」

即答された。

「だって最低限、新作が発売することを知り、フレデリカ様を全面に押し出しているのを知った上で、私の私による私のためのゲームなんていう傲慢極まりない文言を見て尚、予約して買うくらいに、きらきらプリンスかフレデリカ様に思い入れのある1923人だけが、このゲームをプレイする権利があるんです。オタクの方ならお分かりでしょう。手に入れ損ねたグッズが二度と手に入らないなんて当たり前です。今更興味本位だけで遊びたいなんていう人が仮に一万人十万人いようが絶対に再販はしません」