終幕
これは、クリスタル粉砕事件から数年後のお話。
私とルゥは番同士になり、屋敷を離れ、二人仲睦まじく暮らしていた。
現在私達は森の中にあるひっそりとした魔女の家のような所に住んでいる。
いつものようにチェアに座ってアルバムを読みふけっていると、アスレタを始めとした懐かしいメンバーが出てきた。
後に主人から聞いた話ではあるが、主人が奴隷オークションに行っていたのは人族の保護の観点かつ、奴隷オークションの主催者等を始末するためで、私たちが住んでいた屋敷は、言わば人族に限る保護所だったらしい。どおりで居心地が良かったわけだ。
「ただいまぁ!」
「おかえり、ルゥ。ご飯?お風呂?どっちにする?」
「僕、ウルがいいなぁ?ね、だめぇ?」
彼は私をキツく抱きしめ、耳元で囁く。
こういう時惚れた弱みが働くよね。
「いいよ、くっついてよっか」
「ん。愛してるよぉ」
「私も、愛してる」
これは、一人の少女にかけた妖精のお話。
その妖精はかけている。 和菓子。 @Usagi_sweets
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます