7話 一生の相棒
私のリボルバーを見て、月宮はこんな事を言った。
「それってS&W M1917じゃないの?」
「このリボルバーの名前?そのS……なんたらは」
「そうそう、S&W M1917はアメリカが開発したリボルバーで配備期間は」
「ストップ、月宮、深呼吸」
「ひっひっふぅ~」
「月宮、それ深呼吸違う、ラマーズ法だ」
この二人を見ていると漫才を見ているような感覚に陥る。
「それはそうとして、どうしてここに来たんや?」
「ちょっとだけ武器が心もとないなってね」
「へぇ、なら対物ライフルはどうや?」
「結構、私持ってるから」
そう言ってぶら下げてある対物ライフルを出した。
「なんやて!?M107を持っとるんかい!?」
「そうなんだよ、車で来た時に積んであったものだ」
「なるほど、理解はした、せやけどバイポッドがないやん、どうやって撃つんや?」
「もちろんストックを肩に当てて、ズドン」
その答えを聞いた月宮は少々驚いていた。
「超人ハルクでもそんな芸当でけへんで……」
そう、初めて撃った時、肩が弾けるような痛みがあった、普通なら地面に伏せて使うものなのだ。
「まぁええわ、何を探してるんや?」
かるはこんなことを言ってきた。
「ならSMG、弾幕で奴らを制そうよ、ね?」
「いや、私はリボルバー2丁で戦う、これと同じ銃あるか?」
「ウエスタンだねぇ……ちょっと待ってや」
そうして出てきたのは新品のリボルバーだった。
「持ってるやつと同じ奴や、代金はいらへん、友達割引や、それに、かるち、あの場所に行くんやな、きぃつけてな」
「逆に心を読まれるとはね……」
「心なんか、大阪人なら読めるわ、ほなさいなら」
私は大事なことを忘れていた。
「そういえば、弾薬って、どこに収納するんだっけ」
「そういや、アンタ、ポーチないやんか、ちょっとまってや?」
そうして出してきたのは革でできたポーチだ。
「ここに銃弾を入れるんや、.45ACP弾、いるやろ?これ、おごりや」
渡されたのは、紙袋にいっぱいの弾薬だった。
「ほな、本当にさいなら~」
そうして私は大阪人の懐の良さにちょっとだけ関心していた。
「にしても、アイツ、大盤振る舞いだったな、儲かってるんだな」
そして私はポーチに弾薬を入れ、腰にポケットを着け、リボルバーに弾薬を装填していった。
「さて、地上に上がりますか」
「そうだね、多分お墓はこの近くにあるはずなんだけどね」
そうして私とかるは地上を探索し始めた、この終末世界にお墓が現存している考えがないのだが、探さないといけない。
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