第4話 ダイスとゲームブック

ゲームブックを遊ばれたことのある方は、頁の真ん中か端あたりに、二つないし三つの、頁ごとに異なるサイコロの絵が描かれているのを目にされたことがあるかもしれません。これはダイスが無い場合にとても役に立つ優しさなんですね。


しかし、デジタルゲームが席巻するようになり、アナログゲームでダイスを振るということはめっきり減ってしまいました。物理ダイスは音が出るし、落とすし、下手すると何かに当たって傷つけたりしてしまう。


そんな時に朗報!

無料で遊べるアプリ版ダイスの登場です。なんとも便利な世の中になりました。

ですが、そんな時代だから、そんな常識だからこそ僕は声を大にして言いたいんです。


物理ダイスが大好だいすきだ、って。どうですか、この上手いダジャレ。


(ノ∀`*)ペチ ←T何某工務店さんに先を越されていた事を知らない僕


安全を確保し(ロールが失敗してトレーから飛び出たりした時、その先に人・特にお子さんの目線やペットの顔、あるいは当たって困る飾り物などがないかどうか)、ダイスを手に取り、軽くふるふると、膨らせた掌の中で躍らせてからのロール。

あるいは、運の祈り――僕の先輩は、「運命はない。タイミングのみだ」と仰ってましたが――を女神に届けるかのごとく、ダイスタワーにダイスを in する。


アナログってこういうことなんだ。

ゲームってこういう遊びなんだ。


それが何面体のダイスであれ、それを握るとき、人は一喜一憂の遊戯に浸れるのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る