第5話 そもそも何故、今、デジタルでゲームブック、なのか

デジタル分野においても、Kindle 版のゲームブックが次々と出版されています。

便利で、特にリンクにすぐ飛べる為、物理書籍を傷つけたりする心配はないのですが、アナログな紙媒体でのゲームブックだけで育ったこともあり、デジタルが厭だと発言するつもりは毛頭ないのですが、どことなく、寂しさを感じてしまうんですよね。

やっぱり、本を開いて、ワクワクドキドキしながらパラグラフを移動するときの紙のザラザラ感、繰られるページの動き。あれが最高だと思うんです。


じゃあお前が紙媒体で出版しろよ、なんでカクヨムで出すんだ、とお叱りを受けそうですが、デジタルにも利点はあるからです。それはゲームブックというゲームジャンルの特性上、エラーやバグの修正がだいぶ容易なことです。同人誌として出版しようかと考えた次期もありましたし、またそう計画したいと思うこともままありますが、本なら本で改稿版を出さなくてはなりません。エラッタ(正誤表)をつけるのも気が引けてしまいますし。


実際、kindle 書籍で、クトゥルフ関連のゲームブックを数冊と、元々は紙媒体で出版されていたゲームブックを数冊所有しています(デジタルの『物体』を『所有』できるか否かについての哲学的論議は今回は省かせてください、すみません)し、どれも何度もプレイしています。


そんなこんなで、デジタル・もといカクヨムでの発表を決めた次第です。

夢はやっぱり、紙媒体での出版ですけれどね。

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