第2話さむがりな ゆきおんな

しごとを おえて ミゾレは いえにかえる こうがいの いっけんや 1かいは ちゅうしゃじょうと れいとうこ 2かい3かいは じゅうきょでおくじょうが ある なかまの じょせいたちと しょゆう しているが めいぎにんは あねの フブキに なっている

くるまを とめて 2かいに あがると あたたかい くうきが あふれている

ミゾレ「あつすぎだよ!」

ミゾレは エアコンのおんどを 28どから 18どに さげる

フブキ「チョット さげすぎじゃない!10ども さげること ないじゃない そとは ゆきなんだよ」

ハイネックセーターの フブキが もんくを いう

ミゾレ「チラついてる だけだよ ゆきのうちに はいらないよ」

そこに 3がいから はんてんをきた コユキが おりてくる

コユキ「また もめてんの へやの おんどで?」

ミゾレ「ねえちゃんが さむがり すぎるのよ」

フブキ「なにいってんの あんたこそ おかしいでしょ こんなひに はんそで なんて」

コユキ「まー たしかに このきせつに そのかっこうで そとにいるのは へんだよ ミゾレ」

フブキ「そうだよ すこしは ひとの じょうしきを かんがえなさいよネ゙」

コユキ「そういう あんたも おかしいよ フブキ! なんで ゆきおんな なのに そんなに さむがりなの?」

フブキ「しらないわよ そんなの ゆきんこ だったときから さむがりなんだから しょうがないじゃない いまさら なおらないわよ」

ミゾレ「それで なんで こおりを つくるのが うまいわけ? それも たべると からだが あったまる こおりなんて わけわかんない」

コユキ「ふしぎだよね〜 ミゾレは にがてだもんね こおりつくるの」

ミゾレ「そうなんだよね けずるのは とくいだけど つくるのは どーも」

フブキ「コユキも オニのむすめなのに コユキなんて ゆきおんなの なまえだよね? なんで」

コユキ「わたし オニの むすめと ひととの あいのこだから オニとも いいきれないんだよね かあさんが ユキ かんじなら キは おに という じが あてられるんだけど とうちゃんは ユキから うまれたから コユキって つけたんだよね」

ミゾレ「アンチョクじゃねっ それ」

コユキ「そういう おとこだから オニの かーちゃん よめに したんだよ」

フブキ「いいよね〜 そういうやつなら ひとの おとこの よめでも いいなー」

ミゾレ「かねもちじゃないと ダメだね」

フブキ「そんなこと ないわよ ぜいたくなんて してないもん」

ミゾレ「だんぼうひが たいへん でしょう?」

フブキ「それくらい わたしが かせぐわよ こおり うって」

コユキ「こおりうって だんぼうひ かせぐの?」

ミゾレ「なんか へんな きがする」

フブキ「いいでしょ ふつうの こおりから たべると あたたまる こおりや かたいのや やわらかいの どんな こおりでも つくれるわよ」

コユキ「あのさ フブキが たべると あたたまる こおり たべたら あったまるんじゃ ない?」

フブキ「いやよ つめたいの なんか からだは ひつよういじょうに ひやしちゃ いけないのよ とくに おんなのこは」

ミゾレ「ねーちゃん はらくだすもんね つめたいもの とると」

コユキ「たしかにね あんたさ よびな かえれば?」

フブキ「なんて?」

コユキ「ゆきおんなから せいひょうおんな とか」

ミゾレ「どっちみち さむがりが なのる なまえじゃ ないよね」

フブキ「なまえなんか どーでも いいから もっと おんど あげてよ」

フブキは いつのまにか もうふを かぶっている

ミゾレ「そうがないなー 3どあげて 21どね」

フブキ「27ど ぐらいで いいじゃないの」

コユキ「あいだを とって 24どで いいじゃん」

かくして へやの エアコンは 24どに せってい された




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