おおゆき こゆき わたしは ミゾレ

つゆまろ

第1話まふゆの みぞれアイス

とうきょうでも ふゆになれば ゆきぐらい ふる 

ゆきぐにの ひとたちには わらわれるが それなりに さむく だんぼうも ふゆふくも ひつようだ 

そんな とうきょうの ふゆが ちほうと いちばん ちがうのは まふゆでも カキゴオリやが やっていることだろう 

そのなかでも コウセツ ミゾレが いとなむ カキゴオリやは チョットちがう ふつうは だんぼうの きいた へやで たべさせるのだが ミゾレの みせは ちがう 

キッチンカーだ きゃくは そとで かんぷうに ふきさらされて カキゴオリを たべる

ほんじつの えいぎょうは かせんしきの こうえん トイレも みずのみばも かんびされている ふだんは うんどうするひと さんぽするひと あそぶ こどもたちと にぎわうが こゆきが チラつく このひは きゅうじつでも いない 

それでも つりびとは いる けがらしの ながれる かわもに むしんに ルアーを キャストする つりというよりも しゅぎょうである 

そんな しゅぎょうしゃの ひとりが ミゾレのやる キッチンカーに むかってくる ナニモ レン(52さい)である 

シーバスロッドを もち ダウンのジャンパーで ぼうかんして あしは ひざまである ながぐつ けいとの ぼうしに きいろの へんこうグラス これで まちを あるけば ふしんしゃと おもわれても しかたないが つりざおを もつかぎり ここでは つりバカの オヤジで とおる

レン「こんちわっ さむいね」

ミゾレ「いらっしゃい つれましたか? つレンさん」

レン「レンだ! ぜんぜん・・ しゅぎょうは きびしいよ」

ミゾレ「ほんじつは なににします?」

レン「ヤッパリ さむいひは あずきミルクでしょう」

ミゾレ「はーい しょしょう おまちください」

ポロシャツすがたの ミゾレは レンの みている まえで なにやら となえながら てまわしで こおりを けずる シュッシュッと かるい おとをたてて わたのように うつわに うすく けずられた こおりが たまる けずるのを やめて

あずきを かける また こおりを けずる あずきを かける また こおり さいごは あずきと レンニュウ レンは それを うけとり ちかくの まるテーブルに つき たべはじめる 

ミゾレは それを たのしそうに みている

レンの くちのなかに レンニュウと あずきの あまさが ひろがり つめたい でも フカフカの こおりが からだを ひやす こおりは ほのかに しょうがの かおりがする それが また うまい ふるえる からだで むしんに いっきに あずきミルクを かっこむ 

レンが ダウンの まえを あける

ミゾレが それをみて ニッコリわらう レンは のこりを いっきに かきこみ まんぞくげに いきを はく

しろい いきが ゆげのように くちから たちのぼる ひたいには うっすら あせが にじむ

レン「はーっ うまかったよ でも なんで ここの かきごうりは たべると あたたまるんだ? なにか やばいもの いれてるのかい?」

ミゾレ「わかる〰️? いれてるよ〰️」

レン「なに?」

ミゾレ「あたしの あいじょう」

レン「はい はい ききあきた」

そこに サオをかついで ふたりぐみが やってきた

レン「つれた?」

つりびとA「ぜんぜん」

レン「しゅぎょうか!」

つりびとB「なんぎょう くぎょうですネ゙」

つりびとA「たきに うたれる かわりに こおり くいにきました」

レン「なるほど きおつけて しゅぎょうして」

いうと レンは そのばを はなれて かわに むかった

ふたりは それぞれ かきごうりを たのみ かっこむ すると レンと おなじように あせを にじませる

ミゾレは それをみて まんぞくそうに ほほえむ



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