月の夜 星の朝
みぃ
月あかり のしたで
月の夜 星の朝
静けさが 降りてきて
世界が眠りにつく頃
ただひとつ 輝く光
窓辺に寄り添う 月明かり
あたたかな 毛布にくるまり
今日のことを 思い出す
悲しいことも 嬉しいことも
ぜんぶ 優しく 包んでくれる
ふと顔を上げれば
数えきれない 星たち
遠い昔から 見守るように
そっと瞬いている
やがて空が 白みはじめて
月は静かに 姿を消す
それでも心は 満たされたまま
新しい朝を 迎えにいく
静寂が降りる森の奥
湖は銀いろの鏡となり
空の月を映し出す
岩は光を浴びて輝き
その頬に涙の跡
届かぬ思い遠い空
木々たちは囁きを交わし
枝に星を灯し出す
落ちてきた光の欠片
湖は静かにささやく
互いに見つめ合っていると
月は湖へ 星は木へ
月の岩は微笑み
星の木はささやく
もう、寂しくないよと
まほうのようさ
だけど
あさがきても
とけない
こころ微笑む
まるくなる
月の夜 星の朝 みぃ @miwa-masa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます