第7話
5月27日、次田さんを駅から自宅に案内し無事お泊まり会がスタートした。他人の家に何人かで泊まったことならあるが1人をうちに泊めたのは初めてだった。部屋でボードゲームしたり、ゲームしたり、世間話したりして、楽しい時間を過ごしてた。
「へえすごーい!ほんとに小一から日記つけてるんだ、、」
私の部屋の本棚見て彼女は感動していた。以前小学一年生の時から十年近く毎日軽い日記をつけていることを彼女に話した時非常に興味を持ってる様子だったためあえて隠さなかった。
「これ、読んでも、、、」
「だーーめ。」
「だよね。」
いいわけが無い。そこには誰にも言えない秘密しか書いてないと言っても過言では無いからだ。
その後もしばらく彼女と話していた、時計は15時をまわった頃、何故か頭が急に働かなくなってきた。おかしい、彼女の声もいまいち聞き取れない、視界がぼやける、何かの病気にかかったのか、、考えれる余力もなく私は意識を失った。
目が覚めると床で倒れたはずなのに部屋のベッドにいた。時計は17時を指していた。
「あ、おはよー、唯希ずっと寝てたよ。あんまり気持ちよさそうに寝てたから起こす気にもなれなくて、、」
うわ最悪、同級生の前で2時間も寝顔晒していたと思うと正直だいぶキツイ、、
「ごめんね、疲れてたみたい」
そう言って夕飯を食べお風呂に入り、気づけば真夜中になっていた。
もう二人共疲れきって深夜テンションなので、思い切って中間くんのことを話してみた。
「それ絶対気があるよ!」
「えー、そうかな、、」
「そうだよ、あんた恋愛とか鈍そうだからわかんないだろうけど、、、中間っち男子の中では悪い方ではないから仲良くしてもいいと思うよ!」
この妙なテンションの高さ、「彼」と話してる時の自分を見てるようであまりいい気分はしない、でも去年中間と同じクラスだった彼女の言葉に信憑性はあったため信じることにした。
結局夜はオールした。怖いのは彼女はずっと同じテンションの高さを丸一日キープしたと言うことだ。夜の後半はほとんど恋愛の話だった。知らない人物が多かったがとりあえずわかったのは彼女は人を見ることに優れてるということだ。対象の人物の心の内とか見透かせるらしい。正直人とは本音を隠して表面上の関係をできるだけ望む私はとんでもない人と仲良くなってしまったと思った。
次の日の朝彼女は帰り、月曜日はいつも通りの学校となった。その日、頭の中がお花畑になっていた私にとってそこそこインパクトの大きい事件が起きた。
彼がいない教室 void @haruki0309
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