第5話
彼は言うことに対して特に躊躇うことはなかったが言葉を探すのが難しいらしく割とゆっくりめに話してた、電車から降りてと終わらず歩きながら話していた。それを私はたまに小さく反応しながらできるだけ遮らないように聞いていた。でもなんて言えばいいのだろうか、、彼が言いたいことを理解することは難しかった。
心の不調ということはわかったが原因がなにかは本人もよくわかってないらしく、そこから先は行き詰まった。「悩んでるならいつでも話聞くよ」と言ったがその言葉は彼に届いていなさそうだった。
これ以上話してもなんにもならなさそうだったため、別の話に切り替えながら歩いた。変なことを言ってしまうが、他愛もない話でも込み入った(?)話でも様子が変わらない彼は話しやすさを感じる、というよりここまで来ると尊敬する。
家に帰った後、私は彼に着いて考えた。
彼と他の人間は何が違うのだろうか、色々相違点は見当たるが何より一緒にいる時の心地良さが違う。人間と関わってる時に感じるあの汚いものに触れてるような感覚がない。
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