第4話

暁が空を焼き、墓石を照らす。


「真凛ちゃん探したよ」

「どうして、ここがわかったんですか?」


やっぱり、浦瀬家の、お父さんのお墓に居た。

そして真凛も俺に気づいて、振り返ってくれた?。


「初めて真凛ちゃんに出会った時の事を思い出したからね。初めて会った時の印象は大人びた女の子だったけど、あの時の真凛ちゃんは年相応に感じた」

「何が言いたいんですか?」

「端的に言うとね、責任を感じなくていい。まだ子どもでいて良いんだよ」


言い終えるころ、真凛の瞳から涙が溢れた。

そして、俺の胸に顔を埋める。


「パパを亡くして、新しく家族が出来たと思ったら、私のせいで殴られて、それでこれ以上迷惑かけないようにって、消えようと思ったけど寂しくて…」

「うん」 


さらに涙が溢れているのが分かる。そんな真凛の頭を優しく撫でる。


「守ってくれてありがとうお兄ちゃん」


俺も涙が溢れてしまう。お父さん短い間だったけどありがとう。


「認めてくれてありがとう真凛」


そっと麦わら帽子をかぶせてあげた。

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あの娘は別腹 @aiharenn

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