第3話 悪報:昔のトラウマがよみがえる。

スマホの画面に映し出されてたのは、私がシヲとして活動していた時のリアコ勢の中でも特に悪かった、俗に言う害悪ファンのDMの内容だった。

「なんで?なんでまだいるの??」

私は心から恐怖した。

「あっ...あぁぁぁぁぁ__」

昔の記憶が思い出してくる。恐る恐るそのDMの内容を見てみると、

「ひっ...」

怖かった。心の底から湧き出てくる恐怖に飲まれそうになったけど根気で抑え込む。内容を要約すると、シヲがまだいてくれてよかった。これからもずぅーと一緒だよ。っていう内容だ。しかも、おじさん構文で。正直キモイをとうり越して無。

「もういやだ。今日は疲れた。寝る。」

そうして、私はベッドに倒れこみ、悪夢にうなされながら寝るのであった。

「ん~うむぅ~」

悪夢にうなされて目覚め悪く起きると、スマホの通知がえぐいほどたまっていた。そして、日が真上にきて、昼になっていた。

「えっ、もう昼??」

「そして、この通知のりょうなに?」

そこにあったのは、きもおじさん(笑)からのDMだった。むししてて、おじさんかなし~。でもそんなとこもいいよ。っていう内容だ。キモイ。背筋がぞぉ~っとする。そんな状況にもかかわらず、おなかが鳴った。

「…まあ、生理現象だし仕方ないか!!気分転換に外食でも行きますか!!」

その気持ちをわたしはお店に入って後悔することになるのだ_。

「なんで、こんなことにぃぃ。」

そう、私が今いるのは女子力が高めな人が行く人気スイーツ店だ。だが、よくよく考えると私がこんな店でまともに注文できるはずがないのだ。なぜなら私がインフルエンサーやってるのも、人と対面して話せないコミュ障陰キャだからである。そんな陰キャが、こんなキラキラ輝いてる店で店員に話せるわけがないのだ。

「あっ...あのぉ...すみません~」

勇気を出して声を出しても、周りの騒音にかき消され、その勇気もむなしく消え失せていく。だが、何も食べずに出ていくわけもいかず...

「うぅ~どうしよ~」

その時_

「あっ、雪白さんじゃ~ん」

「ほんとだ~」

声をかけられた。私は声を掛けられるほど友達は多くないはずなのに...

「えっ_?」

振り返った先にいたのは__

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