第2話 吉報?:前世がばれてもどうでもいい!!

翌日、スマホを見ると通知がえぐいことになっていた。

「はぁ~なんでこんなことになったんだろ。」

そう私は昨日、配信で前世のアカウントがばれてしまったのだ。

「桃鳥蘭々の転生前はあの人気コスプレイヤーのシヲだった。か。」

このことは事実だ。私は昔コスプレーヤーとして活動していた。自分で言うのもあれだが人気だった。でも___。

「ま、まあアカウントがばれたぐらいじゃしにやしないし。おはついでもするか~。」

「ん?DMがすごい数来てるような?」

開くと、

「えっ、40件近く来てるんですけど、、、」

一瞬期待したが、その期待は一瞬で裏切られた。ほとんどシヲの時のファンが、コスプレしてください!!っていうメールか。あーもっとコラボとか案件とかほしいよ~。友達ほしいよ~。あっ、べ、べつにボッチっていうわけじゃないからね??

「見た感じ私がシヲかどうかわからない人もいるっぽいから、配信でもすっか。」

やっぱ、これが火種になって炎上したりすると困るからな!!じゃあ準備するか~。

「あーあ。ちゃんと音声は言ってるぅ~?」

【入ってるよ~!!】

【そんなことよりあなたはシヲなんですか?教えてください!!】

【大丈夫!!】

【こんらん~】

「ありがと~!じゃあ今日も配信始めるか!!」

「みんな~!!こんらんらん。桃鳥蘭々ことらんだよー!!」

【きちゃ!!】

【こんらん!!】

【混乱~!!】

「今日は、まあみんなお察しのとうり、私がコスプレイヤーのシヲであるかってことについてですよね。」

【あ~。昨日の。】

【どうなんですか!!】

【きになる~!!】

【別に俺はどっちでも蘭々のことは好きだぞ!!】

「ありがと~!!」

「で、私がシヲであるかというのは、あってます。」

【やっぱり!】

【もう一回シヲに会える日が来るなんて...】

【コスプレ今はしないの?】

私はそのコメントを見て口をつぐんだ。コスプレ、か。

「…いや。コスプレはしないよ。私Ⅴtuberだし。」

【いや別にしてもいいと思うけどな?】

【まあ、蘭々がやりたくないならいいんじゃない?】

【うん!それでいいと思う。】

残念っていう声もあったが、私の意見を尊重してくれる人もいて、心が軽くなった。

「みんな、ありがとう。」

【な、なんか急に言われると照れるなぁ~】

【素直な感謝で心に刺さるぅ。】

【こちらこそ、蘭々にいつも癒されてるよぉ~】

みんな優しい。ここならみんなと一緒に歩んでいけそう。

「じゃあ今日の配信はここまでで!!」

【え、もう~】

【早い~】

【もう少しはなそーよ!!】

「みんなありがとね~!!それではーみんなーおつらんでした~!!」

【おつらん~】

【おつらん!!】

【乙らん~!】

配信を切る。そして桃鳥蘭々こと雪白雷鳥ゆきしろらいちょうは静かにほほ笑む。

「みんな、ありがとう。」

ピコン。

「あっ、通知が来た。」

その通知を見ると...

「えっ...なんで...」

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