第十話

4月15日


教室の最後列、窓際の席。

中学二年生になった私にとって、それは偶然にして最高の場所だった。

人目を引かず、かつ外の景色を眺められる特等席。


新学期の始業式を終え、初めて教室に足を踏み入れた瞬間、私は自分の名前を見つけて密かに安堵した。


もうひとつの救いは、小学校からの唯一の友人であるスミレと同じクラスになれたことだった。クラス替えの結果が掲示板に張り出された時、真っ先に探したのは彼女の名前。見つけた時の安心感は、言葉では表現できないほどだった。


彼女の席は教室の前方、窓から遠い場所。私とは対照的に、人々の中心にいるのが似合う位置だった。


今日、いつものようにスミレは私以外の友達と遊んでいる。私はその輪に入るのは億劫だった。だから、一人で先に家に帰った。


この日記だけが、私の本当の言葉を受け止めてくれる場所。書くという行為そのものが、私の存在を証明している。


自分の言葉で、自分を救うしかない。


4月20日


今日、スミレと一緒に帰った。最近は滅多にない機会だった。


彼女が「最近無口になった」と言った。確かにその通りだけれど、私は何と答えていいかわからなかった。言葉が失われていくような感覚。会話をすればするほど、自分の言葉が空虚に思えてくる。


日曜日にカラオケに誘われた。行きたくないけれど、断れば彼女との距離がさらに開くかもしれない。でも、本当のところ、そんな面倒な人間関係より、ただ一人で本を読んでいたい。そんな自分もいる。それを認めることができないのは、完全に孤独になるのが怖いからだろうか。


スマホで彼女からメッセージが来た。返事に迷って、結局スタンプだけ送った。文字で会話するのさえ難しくなってきている。今日も、スマホでのメッセージに言葉を返せなかった。スタンプ一つで済ませてしまった。これでいいのだろうか。でも、無理に言葉を並べるよりは、沈黙の方が正直なのかもしれない。


人と関わることは疲れる。なのに、完全に切り離されるのも怖い。この矛盾にいつまで苦しめられるのだろう。


4月25日


今日、私は真実を知った。


スミレにとって私は、もう友達ではない。ただの重荷。それなら、もう彼女に気を遣わせることはしない。明日から、本当の一人になろう。でも不思議と、悲しくない。むしろ、すべてがはっきりしたような気がする。


放課後、スミレと一緒に帰る約束をしていた。彼女が他のクラスの友達と話すと言って、私は待っていた。


そして偶然、隣のクラスの前で彼女の会話を耳にしてしまった。


スミレから見ると、私は疲れるらしい。その言葉は私の心を傷つけた。私がずっと大切にしてきた友情は、スミレにとっては「気を遣う」だけの関係だったのだ。


不思議なことに、涙は出なかった。むしろ、すべてがはっきりしたような清々しさすら感じた。これまで感じていた違和感の正体が、今明らかになっただけのこと。


正直に書けば、私自身も彼女といるとき、常に緊張していた。次に何を話すべきか、どう反応すべきか、ずっと考え続けなければならなかった。それはとても疲れることだった。でも、それを認めることができなかった。彼女を失えば、完全な孤独になると思っていたから。


でも今は思う。本当の孤独とは、形だけの関係に縛られることかもしれない。互いに気を遣いあって、本音を言えない関係。それは実は最も孤独な状態なのではないか。


5月3日


スミレとの距離は完全に広がった。もう昼食を一緒に食べることも、下校することもない。朝の挨拶さえ形だけのものになっていった。


クラスでの私の存在はさらに薄くなった。体育の授業でもグループ分けの時は最後まで残り、消去法で知らない人と組まされる。でも、それは私が選んだ孤独。以前のような表面的な関係を維持するストレスからは解放された。


今日、休み時間にスミレが私の机に近づいてきた。

「なんだか最近、話してなかったね」と言われた。

「特に何もないよ」と答えると、彼女は「そう…なんだか変わったね。前はもっと話してくれたのに」と言った。


変わったのは私ではない。ただ、現実に気づいただけだ。誰も本当の私を見ていない。この教室で、私はまるで存在しないかのよう。でも不思議と、それは辛くない。むしろ、すべてが鮮明になったような気がする。


言葉を失くしても、言葉は私の中にある。誰にも読まれない言葉こそが、本当の自分を表現する場所なのかもしれない。偽りの関係よりも、真実の孤独を選んだ今、私は初めて自分自身に正直になれたような気がする。


5月10日


体育の授業中、気分が悪くなって保健室に行った。本当は腹痛などなかった。ただ、あの場所から逃げ出したかっただけだ。日常から少しだけ距離を取るための小さな嘘。


保健室には誰もいなかった。静かなベッドで横になり、天井を見つめていた時、ふと思った。もし私がこの世界からいなくなったら、誰か気づくだろうか。スミレでさえ私といることを疲れると感じているのだ。両親は仕事で忙しく、顔を合わせる時間もほとんどない。私が消えたとしても、世界は何も変わらないのではないか。


スマホで「存在しない方法」と検索してみた。半分冗談のつもりだったが、あるスレッドに辿り着いた。「異世界へ行く方法」というスレッド。そこに書かれていた『飽きた儀式』という投稿が目に留まった。


「この世界に飽きた人のための儀式。真っ白な紙を五センチ四方に切り、黒いサインペンで六芒星を描き、その中央に赤いボールペンで『飽きた』と書いたものを二枚作成する。一枚は枕の下に入れて眠り、もう一枚は机の引き出しなどに保管する。これにより、『飽きた』世界から別の世界への扉が開く可能性がある。」


荒唐無稽だとわかっていても、何か引き寄せられるものがあった。この世界に『飽きた』—その言葉が私の気持ちを的確に表していた。特に希望があるわけではなく、特に絶望しているわけでもない。ただ、すべてが色あせて見える。そんな感覚を『飽きた』という言葉が言い表していた。


帰り道、文房具店に立ち寄り、白い画用紙と黒のサインペン、赤いボールペンを買った。


5月12日


今日、スミレとの最後の会話があった。教室が空になった放課後、彼女が近づいてきて「最近、私を避けてるよね」と言った。


私は窓の外を眺めたまま答えられなかった。何を言えばいいのか。あの日のことを告げるべきか、それとも適当な理由をつけて誤魔化すべきか。どちらにしても、もう元には戻れない。私たちの間に存在していた薄い糸すら、既に切れかけていた。


沈黙が続いた。ふと、小学校の時は違ったよね、とスミレはいった。


私は依然として黙ったままだった。結局彼女は「あなたがそうしたいなら、そうすればいい」そう言い残して去っていった。


彼女は、私のことを『あなた』と呼んだ。その他人行儀な言い方が私とスミレとの距離感を物語っていた。


スミレにとって私は『気を遣う相手』だった。そして私にとっても、彼女との会話は次第に義務になっていた。お互いに本音を隠し、表面的な関係を続けることに、疲れていたのだと思う。だからこそ、今日の別れは必然だったのだと思う。でも、それでも寂しい。


不思議なことに、決別の後、悲しいという感情よりも、すっきりしたという感覚の方が強かった。でも今、一人でこうして書いていると、寂しさも感じる。これが終わりの形なのだろうか。すっきりとした解放感と、消えない寂しさが同居している。


今日、『飽きた儀式』を実行した。荒唐無稽な迷信だと知りながらも、試してみることにした。期待しているわけではない。ただ、今の世界に少し飽きたという感覚があるから。正確には『飽きた』というより『疲れた』のかもしれない。人の目に映らない存在でいることに。スミレとの別れを経て、何か新しいものを求めている。それがこの儀式に表れているのだろう。


もし明日、何も変わらなくても構わない。それでも、この儀式を実行した私は、今日の私とは少し違うだろう。スミレとの関係に区切りをつけ、自分で何かを選び、実行したという事実だけで。


5月13日


朝起きると、何も変わっていないように見えた。少し期待していた自分がいたことに気づき、笑ってしまった。もちろん、世界が変わるはずがない。


学校でも特に変化はなく、クラスメイトたちは相変わらず私がそこにいるかいないか気にしていなかった。今日も透明人間のような存在感の薄さだ。


帰宅して机の引き出しを開けると、昨日入れておいた『飽きた』の紙はなくなっていた。その代わりに、見覚えのない青い表紙の本が置かれていた。


青い布で装丁されたこの本には表紙にタイトルがなく、誰が置いたのかも分からない。両親だろうか。でも彼らが私の机の引き出しに本を入れる理由はない。


手に取って開いてみると、そこには私自身の日常が克明に描写されていた。


『教室の最後列、窓際の席。中学二年生になった私にとって、それは偶然にして最高の場所だった。人目を引かず、かつ外の景色を眺められる特等席。』


その文章から始まり、新学期の初日からスミレとの関係、そして『飽きた儀式』までの経緯が詳細に記されていた。私の内面の思いまで正確に描かれている。さらに驚くべきことに、本の最後のページには私が今まさにその本を読んでいる様子までもが書かれていた。


これは何なのだろう。『飽きた儀式』の効果なのか。それとも私は正気を失いつつあるのか。


本をパラパラとめくりながら、私は不思議な感覚に囚われた。まるで自分が物語の登場人物であるかのような、そして同時に読者でもあるような二重の感覚。


そして気がついた。

この世の真理についてを。完璧に完全に感じるかのように私はそれを完璧に理解したと直感した。

真理を知った私は、それを二度と忘れることがないようにしなければならない。

だから、机の引き出しから、いつも書いている日記を取り出した。

使い慣れたシャープペンシルを走らせ始めた。


教室の最後列、窓際の席。

中学二年生になった私にとって、それは偶然にして最高の場所だった。

人目を引かず、かつ外の景色を眺められる特等席。


新学期の始業式を終え、初めて教室に足を踏み入れた瞬間、私は自分の名前を見つけて密かに安堵した。


もうひとつの救いは、小学校からの唯一の友人であるスミレと同じクラスになれたことだった。

クラス替えの結果が掲示板に張り出された時、真っ先に探したのは彼女の名前。

見つけた時の安心感は、言葉では表現できないほどだった。


第九話


5月17日


今日も透明人間として一日を過ごした。通学路では、いつものように誰にも挨拶されず、教室でも誰も私を見ない。まるで透明な膜に覆われているかのように、人々の視線が私を素通りしていく。


朝のホームルームでは、出席を取る時、一瞬担任の目が私の席を素通りした。名簿には確かに私の名前があるはずなのに、先生の目には入らなかったのだろう。「ここにいます」と小さく手を挙げると、先生は驚いたように私を見た。「あ、すまない」と言った後、少し困惑した表情を浮かべていた。忘れられていたのだ。クラスメイトたちが一瞬こちらを振り返り、すぐに無関心な表情に戻るのを見て、胸に鈍い痛みを感じた。


一時間目の数学の授業。問題を解くよう指名されても、私の手が挙がっていることに先生は気づかない。結局、別の生徒が指名され、私の存在はまた薄れていく。黒板の数式を写しながら、手元のノートを見つめる。そして、字を書く自分の手の感覚が消えていくかのような錯覚に襲われた。


本当に私はここに存在しているのだろうか。時々、自分の手を見つめる。でも、鉛筆を握る指に力を入れると、確かにそこに抵抗がある。けれど、それは本当に私の感覚なのだろうかと思った。


昼食は屋上で一人きりで食べた。教室では、弁当を広げた瞬間から周囲の視線が冷たくなる。何も言われなくても、私がそこにいることが迷惑だと伝わってくる。だから毎日、屋上という逃げ場を見つけた。雲の動きを眺めながら、風の音だけを聞いていた。あの雲は私を見ているのだろうか。それとも私も雲のように、いつか形を変えて消えてしまうのだろうか。


昼食後、トイレに立ち寄ると、同じクラスの女子グループとすれ違った。「あの子、いつも一人だよね」「気持ち悪い」という囁きが聞こえてきた。聞こえないふりをして足早に過ぎ去る。それでも言葉は針のように背中に刺さる。


午後の授業中、隣の席の子が消しゴムを落とした。それが私の足元に転がってきたが、彼女は私に声をかけることもなく、床に手を伸ばして自分で拾った。その時、私の存在を意図的に無視しているのが痛いほど伝わってきた。


帰りの会では、日直が人数を数え間違えた。クラス全員がいるのに、一人少なく報告してしまった。「32人います」と言ったが、実際は33人いる。私のことを数えなかったのだ。でも誰も気づかなかった。先生も「人数合ってるね」と言った。その瞬間、私は本当に透明になった気がした。


5月18日


今日も教室で透明人間のように過ごしていくはずだった。けれど、朝、自分のロッカーを開けると、中に「消えろ」と書かれたメモが入っていた。誰が入れたのかはわからない。証拠もないので、先生に言うこともできない。いつものようにゴミ箱に捨てた。


授業中、私の周りだけ奇妙な静寂が広がっていた。他の場所では小さなささやきや物音があるのに、私の周囲1メートルほどは無音の領域のようだ。まるで私が別の次元にいるかのような感覚がした。


グループワークの時間、先生が班を指定する際、私の名前だけが呼ばれなかった。教室中の生徒が4人ずつのグループに分けられていく中、私だけが机に座ったままだった。気まずい沈黙の後、先生はようやく気づいたように「あ、君もどこかのグループに入って」と言った。周囲の微妙な空気。誰も「うちのグループに来て」とは言わない。結局、人数の足りないグループに入れられたが、誰も私に話しかけてこなかった。


グループの話し合いでは、私が意見を言っても聞かれない。声が届いていないわけでもないのに、まるで空気のように無視される。「こうすれば良いんじゃないでしょうか」と言っても、誰も反応しない。再び同じことを言うと、別の子が同じ意見を言い、「それいいね!」と採用された。まるで私の言葉には重みがないかのように。


昼休み、私は教室の隅に座って本を読んでいた。同じクラスの女子たちが大きな声で笑い、その視線が時々私に向けられる。彼女たちは私について何か話しているのだろう。そんな気配が皮膚を通して伝わってくる。


先生は私の存在を忘れていたのだろうか。それとも初めから見えていなかったのか。「あの先生も仲間なんじゃないか」という疑念が頭をよぎる。いや、そんなはずはない。きっと私があまりにも存在感がないからだ。


休み時間、私の机の周りだけ異様に静かだった。両隣の席では会話が弾んでいるのに、その輪は私を避けるように広がっている。私の存在が空気を凍らせるかのように。


放課後、誰もいなくなった教室で、私は自分の机の落書きを消していた。いつの間にかついた「キモい」「死ね」という文字。消しゴムでこすると跡が残る。結局、消しきれなかった。


5月19日


休日。私は家にいた。予定はなかった。朝食の時、父はテレビをじっと見ながら食事をとり、母は台所で家事をしている。「おはよう」と言っても、返事はない。


それでも私は存在している証拠が欲しくて、日記を書く。鉛筆が紙の上を滑る感触。紙から漂ってくる香り。これは確かに実在するものだ。でも、これを書いている「私」は実在する意味があるのだろうかと思ってしまう。


部屋の鏡を見つめていると、映った自分の姿がだんだん見知らぬ人のように感じられてきた。瞬きをすると、一瞬だけ別の顔に見えた気がした。これは本当に私なのかと思って、ちょっとびっくりした。


夕方、母が部屋をノックせずに入ってきた。「ごめんなさい、誰もいないと思って」と言い訳する母。私がそこに座っているのに、見えていなかったのだ。もしかしたら、私はこの家でも、透明なのかもしれない。


5月20日


学校に着くと、クラスの様子がいつもと違った。何か楽しげな会話が弾んでいる。よく聞くと、学園祭の話だった。私だけ誰からも誘われていなかった。そういうものだと割り切ろうとしても、胸が痛む。


授業中、教師が私の方を見ないようにしているような気がした。わざと存在を無視されているような感覚。質問があっても手を挙げる勇気が出ない。どうせ指名されないのだから。


昼食時、いつもの屋上に行こうとしたが、ドアが施錠されていた。仕方なく図書室に向かう。本棚の奥の一番隅の席に座り、周囲に見つからないようにパンを食べた。図書委員の先輩が通りかかり、「ここで食事禁止だよ」と注意された。言い訳もできず、結局、トイレの個室で残りを食べた。


帰り道、少し離れた場所を歩いていたクラスメイトたちの笑い声が聞こえた。彼らの会話に私の名前が出てきた気がして、思わず足を止めた。「あいつ、マジでいないほうがいいよね」という言葉に、胸が締め付けられる思いがした。


5月21日


今日も誰とも話さずに学校を過ごした。朝、教室に入ると、私の机と椅子だけがなぜか濡れていた。誰かのいたずらだろう。でも文句を言えば、さらに酷いことをされるかもしれない。黙って雑巾で拭いた。


体育の授業を受けようと、更衣室にいくと、私のロッカーが開けられていた。体操着がなくなっていた。仕方なく制服のまま体育の授業を受けようとすると、先生に呼び止められた。「なぜ着替えないのか」と問われても、「盗まれました」とは言えなかった。結局、体育は見学することになった。


教室では、クラスメイトたちが小さなグループで談笑していた。その輪の中に入る勇気も、きっかけも見つからない。窓際の席から外を眺めているだけの私。外の世界は遠く、手の届かない場所のようだ。


昼食時、私の席の前を通った男子が「くさっ」と大げさに鼻をつまんだ。周囲から笑い声が起こる。顔を上げれば嘲笑の視線。下げれば自分への嫌悪感。どちらにしても居場所はない。


掃除の時間、私だけが黙々と働いていた。他の生徒たちは楽しそうに話しながら、ほうきを持って歩き回るだけ。私が床を拭いている横を、気にせず歩いていく。足跡がついても、誰も謝らない。当然のように思われているのだろう。


帰り道、後ろからの気配を感じた。振り返ると、クラスの数人が離れた場所からついてきている。彼らの視線と笑い声に追われるように、私は小走りで逃げ出した。


家に着いても安心できなかった。明日も同じことが繰り返されるのだから。


時々、壁の向こうから誰かの囁き声が聞こえるような気がする。「居場所はない」「消えろ」という声。でも耳を澄ますと、それは単なる風の音だった。それとも私の心の声なのかもしれない。


5月22日


今日、図書室で一人で本を読んでいた。自分の存在を忘れられる唯一の場所。本の世界に没頭していると、現実の孤独を感じなくて済む。物語の主人公になりきることで、私は一時的に自分から逃れることができる。


しかし、その安らぎも長くは続かなかった。数人のクラスメイトが図書室に入ってきた。私を見つけると、わざと大きな声で「あ、あいつまたここにいる」と言った。司書の先生が注意したが、彼らは私の近くの席に座り、小声で嘲笑を続けた。


昼休み、教室に戻ると、私の机の上に置いていた弁当が消えていた。慌てて探してみると、ゴミ箱に捨てられていた。中身はひっくり返され、ご飯粒が散らばっている。誰かがゴミだと思ったのか、それとも意図的にいたずらしたのか。どちらにしても、私の存在は無視されている。空腹のまま午後の授業を受けることになった。


午後の授業では、先生が質問をした時、私だけが手を挙げた。ほかの生徒たちは無関心か、答えを知らなかったのだろう。しかし先生の目は私を素通りし、「誰も答えられませんか?」と言った。私はそこにいないも同然だった。手をさらに高く上げても、先生の視線は決して私には向かない。


教室の隅では、私についての落書きがこっそり回されていた。紙片をのぞき見ると、私の似顔絵と共に「キモい」「死ねばいいのに」などの言葉が書かれていた。胸が痛いが、表情には出さない。反応を見せれば、彼らの思う壺だから。


ふと天井を見上げると、照明が点滅しているように見えた。でも他の生徒は気にしていない。私だけが見えている光の乱れのようなもの。それはメッセージなのだろうか。それとも単に私が光に過敏になっているのか。分からない。


帰り道、雨が降り始めた。傘を持っていなかったため、ずぶ濡れになって家に帰った。玄関を開けると、リビングには母がいた。テレビをじっと見ていて、帰宅した私の様子には無関心だった。ずぶ濡れの私を見ても、完全に無視をされた。私は部屋に直行し、濡れた制服を脱いだ。


5月23日


昨夜は眠れなかった。奇妙な夢を見た。私が本の中の登場人物になる夢。ページをめくるたびに、私の姿がどんどん薄くなっていく。最後のページでは、もう私の姿はなくなっていた。代わりに「終わり」という文字だけが残っていた。その文字を見たとき、不思議な安堵感があった。終わりがあるなら、耐えられる。この日々にも、いつか終わりが来るのだろうか。


朝の会、出席確認で私の名前が飛ばされた。「すみません、私は?」と声をかけると、クラス全員が一斉に振り返った。まるで私が突然現れたかのように。先生は一瞬困惑した表情を見せ、「すまない、見落としていた」と言った。クラスメイトたちからは小さな笑い声が聞こえた。


国語の授業中、課題の作文を提出するよう言われた。私は一生懸命書いたものを提出したが、先生が集計した際、「一人足りない」と言った。私は確かに提出したはずなのに。後で調べてみると、私の作文だけがなぜか別の山に紛れていた。意図的なのか、それとも本当に私の存在が薄いからなのか。


廊下ですれ違う生徒たちは、まるで私が見えないかのように私にぶつかる。「ごめん」という言葉も聞こえない。肩がぶつかり、教科書が落ちても立ち止まってくれる人はいない。床に散らばった教科書を拾っていると、誰かに踏まれた。故意なのかは分からない。


今日は思い切って違うことをしてみた。いつもは誰とも話さないのに、隣の席の女子に話しかけてみた。「あの、何か書くもの、貸してもらえる?」たったこれだけの言葉を発するのに、どれだけ勇気がいったことか。声を出す前に何度も深呼吸し、手は震えていた。


彼女は少し驚いた表情をしたあと、少し周囲を見た後におびえた様子で鉛筆を差し出した。授業が終わった後、私が彼女に鉛筆を返却しようとしたけれど、彼女に無視をされた。まるで私に触れられたものは汚れてしまうかのようだった。


給食の時間、配膳担当だった私は黙々と仕事をこなした。誰も私に話しかけず、私からも話しかけない。配り終えた後、自分の分を取ろうとすると、なぜか私の分だけがなかった。「足りないんですが…」と言っても、担当の子は「最初からこれだけだった」と言い張る。結局、給食センターの間違いということで、パンだけをもらった。


5月24日


今日も図書室で過ごした。本棚の間を歩きながら、もしかしたら、自分の物語が書かれた本があるんじゃないかと探してしまう。ただ、もし私が物語の登場人物だとしたら、その物語はあまりにも残酷だと思った。誰がこんな話を読みたいと思うのだろう。そんな本があるはずがないのに、私はついついそんな物語が書かれている本を探してしまった。


教室の座席表に、私の名前だけが違う色で書かれていた。いや、私の名前の項目だけがマジックで塗りつぶされていた。真っ暗で私の名前は読めない。まるでそれは私の名前がこの世から消えたようにも見えた。


休み時間、トイレの個室に隠れていると、数人の女子が入ってきた。私の名前を出して笑っている。「あいつ、絶対おかしいよね」「誰とも話さないし」「存在自体が気持ち悪い」。私は息を殺して、彼女たちが出ていくのを待った。足が痺れても動けなかった。


給食当番の時、配膳室の人が私の分だけ用意していなかった。「一人足りないわよ」と言うと、不思議そうな顔をされた。名簿を見せると「あら、ごめんなさい」と言われたが、どこか納得していないような表情だった。まるで私が突然現れたようだ。


体育の授業では、マラソンをした。私は走るのが苦手で、いつも最後尾になる。今日も例外ではなかった。一周遅れとなり、先頭集団に追いつかれた時、ぶつかってくる子がいた。きっとわざとだろう。だから、私が転んで膝を擦りむいても、誰も心配してくれない。保健室に行っても、養護教諭に「そんなに大したことないでしょ」と言われた。


教室に戻ると、クラスメイトたちはグループに分かれて楽しそうに話していた。私の存在に気づく者は誰もいない。いや、仮にクラスで私の存在に気づいた者がいても、私は透明だから無視をされる。それは当然のことになっていた。静かに自分の席に座り、膝の痛みをこらえながら授業を受けた。


放課後、私の靴箱を開けると、上靴がなくなっていた。探しても見つからない。仕方なく土足のまま教室に戻ると、先生に叱られた。「言い訳は聞きたくない」と言われ、反論する機会もなかった。結局、放課後の掃除を一人で行うことになった。


掃除をしながら、ふと思った。もし私がここにいなくなったら、誰か気づくだろうか。おそらく誰も気づかないだろう。それは悲しいことなのか、それとも当然のことなのか。完全に消えてしまえば、この苦しみからも解放されるのかもしれない。


5月25日


土曜日。学校がないことに安堵する。家では少なくとも、あからさまないじめはない。無視されることはあっても。


朝、母が買い物に行くというので、一緒に行きたいと言ってみた。母は一瞬戸惑ったような顔をしたが、「いいわよ」と言ってくれた。久しぶりに誰かと一緒に出掛ける。少しだけ心が軽くなる。


スーパーでは、母と別行動になった。再会する約束の場所で待っていると、母が私の前を素通りして出口へ向かった。「お母さん!」と呼びかけると、母は驚いたように振り返った。「あら、忘れてた」と笑うが、その笑顔には申し訳なさが混じっている。家に帰る途中、母はずっとスマホを弄っていて、私とは会話がなかった。


夕食の時、父は仕事の話をし、母はそれに相槌を打つ。私が学校のことを話そうとしても、話題はすぐに変わってしまう。「そうなんだ」と言われるだけで、深く聞かれることはない。両親にとって、私の学校生活など取るに足らないことなのだろう。


寝る前、日記を書いていると、不意に涙がこぼれた。なぜ私はこんな存在なのだろう。何が悪いのだろう。私の存在そのものが間違っているのだろうか。


5月26日


日曜日。一日中家にいた。両親は早朝から出かけていて、夜まで帰ってこない。家にいても、私は一人。外に出る気力もない。クラスメイトと出くわすのが怖いからだ。


本を読んで過ごす。物語の世界では、私は透明でも異物でもない。主人公の目を通して世界を見ることで、一時的に自分を忘れることができる。そこに救いがある。


でも現実に戻れば、やはりこの部屋には私しかいない。壁に向かって話しかけても、返事はない。鏡を見ても、そこに映る私がだんだん他人のように感じられてくる。


明日からまた学校だ。考えるだけで頭が痛くなる。


5月27日


今日の朝、教室に入ると、私の机だけが少しずれていた。昨日きちんと並べたはずなのに。そして机の中を確認すると、教科書に落書きがあった。「消えろ」「キモい」などの言葉。目立たないように消しゴムで消そうとしたが、跡が残る。


昨夜の夢で見た教室の配置が、今日の現実の教室と同じだった。机の位置、黒板の文字、窓から差し込む光の角度。すべてが夢の中と同じだ。でも、それは当たり前のことなのだろうか。それとも私の現実認識がおかしくなっているのか。


授業中、黒板に書かれた文字が気になった。まるで、そこは私にだけ見えるメッセージを書いているように感じたからだ。「あなたは物語の中にいる」と書かれていたように見えた。それは妙に心に残る言葉だった。もし私が誰かの書いた物語の中の存在だとしたら、こんな残酷な話を書く作者は相当な悪人だろうけど。


美術の時間、絵の具セットが行方不明になった。机の中にあったはずなのに、どこにも見当たらない。先生に言うと、「家に忘れたんじゃないの?」と疑われた。でも確かに今朝、かばんに入れたはずだ。仕方なく先生に貸してもらったが、その目には「また忘れた」という諦めが見えた。


係りの仕事をしていると、先生が「誰がこの係りなの?」と尋ねた。私がしているのに、見えていないのだ。手を挙げると「そうだったね、忘れてた」と言われた。先生の目からも、もはや私は透明なのかもしれない。


昼食時、いつものように屋上で一人で食べようとしたが、ドアに鍵がかかっていた。渋々教室で食べることにしたが、私の近くの席は急に空になった。まるで伝染病でも持っているかのように避けられる。


休み時間、トイレの鏡で自分を見つめていると、一瞬だけ映った顔が笑ったように見えた。その時の私はまったく笑っていなかったのに。その笑みは哀しげで、まるでトイレにいる私を馬鹿にしているかのようだった。私は急いでトイレを出た。


帰り道、背後から石が飛んできた。振り返ると、低学年の子供たちが遠くから私を指差して笑っていた。彼らにとっても、私は格好の的なのだろうか。それとも私の異質さは子供にも分かるほど明らかなのか。


5月28日


今日も変わらない一日。朝のホームルームで、担任は私の提出物が足りないと言った。しかし、私は確かに昨日提出したはずだ。職員室まで行って確認すると、教卓の下に落ちていた。「落としたのはあなたでしょ」と言われたが、私がそんなことをするはずがない。誰かに落とされたのかもしれない。でも証拠はない。


授業中、突然の吐き気に襲われた。トイレに駆け込むと、何も出ないのに胸が痛む。鏡に映る顔は青白く、目の下には隈ができている。最近、よく眠れていないからだろう。水で顔を洗い、深呼吸を繰り返した。教室に戻ると、誰も私がいなくなったことに気づいていなかった。


英語の授業、ペアワークの時間。先生が「隣の人とペアになって」と言うが、隣の席の子は私を完全に無視して後ろの子と組んだ。気まずい空気の中、一人だけペアがいない私。先生は仕方なく私のペアになったが、その表情には明らかな困惑があった。


昼食時、またも弁当がなくなっていた。今日は鞄の中に入れていたはずなのに。教室中を探しても見つからない。お腹が空いたまま午後の授業を受けることになった。弁当が隠されたという悲しみ。授業中、先生の言葉が遠くから聞こえてくるような感覚に襲われた。


数学のテストが返された。私の点数は酷く悪かった。隣の子がわざと「え、こんな簡単な問題も解けないの?」と大きな声で言う。恥ずかしさで顔が熱くなる。本当は勉強が嫌いなわけではない。ただ、最近は何をしても集中できないのだ。


放課後、教室に残って掃除をしていると、黒板消しが落ちて白い粉が制服に付いた。拭おうとすると、さらに汚れが広がる。明日また「不潔だ」と言われるだろう。家に帰って洗濯しても、汚れた気分は消えない。


夜、寝る前に日記を書いていると、鉛筆の先が折れた。折れた芯を拾った。私は鉛筆を見た。鉛筆の空洞には芯が入りそうだ。だから、私は鉛筆の芯を入れようとした。しかし、何度いれようとしても、芯は鉛筆の先に刺さらない。うまく、穴に入っても、一度折れた芯に力は伝わらないようで、鉛筆で文字が書けない。鉛筆の芯は、私の与える力がなくなると、鉛筆から抜け落ちる。芯が、まるで私の言葉を記録させまいとするかのように。鉛筆がいうことを聞かない。鉛筆の芯が落ちる。芯を入れる。でも、鉛筆の芯を何度入れても何度入れても、何度も落ちるし、書きづらい。鉛筆が、まるで私の言葉を記録させまいとするかのように。芯が鉛筆に嵌らない。うまくセットできたとしても、すぐに落ちてしまう。芯が鉛筆がいうことを聞かない。芯がいうことを聞かない。芯ですら私を無視する。鉛筆は私ではないのに、私のことをバカにしている。鉛筆すらも私のことをいないものとしていた。鉛筆の芯が落ちる。芯を入れる。でも、鉛筆の芯を何度入れても何度入れても、何度も落ちるし、書きづらい。鉛筆が、まるで私の言葉を記録させまいとするかのように。芯が鉛筆に嵌らない。うまくセットできたとしても、すぐに落ちてしまう。芯が鉛筆がいうことを聞かない。芯がいうことを聞かない。芯ですら私を無視する。鉛筆は私ではないのに、私のことをバカにしている。鉛筆すらも私のことをいないものとしていた。芯ですら私を無視する。鉛筆は私ではないのに、私のことをバカにしている。鉛筆すらも私のことをいないものとしていた。鉛筆は私ではないのに、私のことをバカにしている。芯が鉛筆に嵌らない。うまくセットできたとしても、すぐに落ちてしまう。鉛筆は私ではないのに、私のことをバカにしている。鉛筆は私ではないのに、私のことをバカにしている。鉛筆すらも私のことをいないものとしていた。芯ですら私を無視する。芯ですら私を無視する。鉛筆は私ではないのに、私のことをバカにしている。芯ですら私を無視する。芯ですら私を無視する。芯が落ちる。芯が鉛筆に嵌らない。うまくセットできたとしても、すぐに落ちてしまう。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が鉛筆に嵌らない。芯が鉛筆に嵌らない。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が鉛筆に嵌らない。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が落ちる。芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が落ちる芯が落ちる芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が落ちる芯が落ちる芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が芯が落ちる芯が落ちる芯が落ちる芯が落ちる芯が落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落ち落落落ちちちちちちちちちちちちちちちちちちちちる落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落落ちちちちちちちち落落落落落落落落ちちちちちちちち落落落落落落落ちちちちちちちちるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる落落落落落落落落落落るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる

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