帰る舟

ちねんひなた

帰る舟


握る掌に留めたきみの血はぬるく今年の桜が早かったこと

テクノロジー・きみはビールを二度こぼす 呪いじゃなくてもいいでしょ またね

どうしてもここが(パスタもありがとう)草の匂いが恥ずかしくても

朝焼けにきみの疲れた顔を見る、紙をおりこむ、街を選べば

石を積むみたいにロボットをつくる、ロボットは何かの畑の匂いがした

許すならあとでいいからなんにもなる回想のゼラチンじみたきみの体で

酸性に大きな影が肌色で後悔からだ父をぶつのは

花束くれて枯れるまで一緒と言ふ マクドナルドに数多の訳語

ユダもかなしい 雷の照る小雨 みんなが怒ってグラタンを投げた

(任意のふた文字)広くなっても川が好きろうそくを切るあなたにねぐせ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

帰る舟 ちねんひなた @sw15_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画