きみどりいろの廃聖堂で

後悔があるから生きるたとえばそれは放課後の　踊り場の　逆光のきみ

ただのひだ、踵を返す。そして花火は僕以外にはほんとを見せた

かなしみの置かれるたびに咲く花が夜の湖畔のいのちのすべて

アルバムを燃やしてしまうことでしか卒業できない気がしたからです

完全なルービッキューブ壊したらそれがほんとのきもちだったね

見上げればぬるい夕立　あの時の僕らはどんな気持ちでしたか

シアターになってしまった原っぱでポップコーンを食べてはゆける

夕焼けをさす指先は夕に焼け、弱く生き、弱く終わりましょう

死んでもいいし、僕と患者で屋上へシーツの海を渡りにいこう。

うたたねは光のなかで眠ること　きみどりいろの廃聖堂で