わたしの駅(それはほんとうに)
伊野こう
わたしの駅(それはほんとうに)
はんたいにたおれていたらふれたかもなにかとてもあたたかいもの
ちいさくなっていく靴をベッドのまわりにしき詰めたわたしの駅はすごくきもちいい
ここで羽根をゆっくりおとしうすくなるきみはそれからもう一度きて
つめたさにまだぬれているくちばしをねむりのさなかになでてゆくしか
ちいさいくつにとりのにおいをこぼすからきみには小指を見ていてほしい
きもちって言って ふたつのふたを持ちあげて わたしの、すぐにきもちを待って
くちばしのかたちのまねするくちびるのうごくはわたしのいきるの発露
ひらいたらおとしてしまう てのひらはさえぎるけれどてのひらだから
かえらないためのこみちにふみあとがあったとすればきみだったのか
やめてから、よるの毛布はがらんどう、言語はうまれなおして、とても
わたしの駅(それはほんとうに) 伊野こう @tomparagus
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