玻璃と仕事

刃渡九十九

玻璃と仕事

感情をガラス玉から取り出して就活あとに見やる鴨川


この年で俺の人生確定か五臓六腑が腐り落ちゆく


リクナビを2ヶ月放置したままで寝るも食べるも重い苦しい


履歴書や説明会やなんぞかをせんとあかんと聞きましたけど


コンビニの一升瓶を飲み干してなんとか書いた履歴書達よ


急かされてわけの分からんまま俺は年を超えても無い内定よ


個性なきスーツ着さされ面接で個性や長所、値踏みをされて


憧れの華の仕事を手に入れど結局これか結局これか


鬱病の診断下りて息を吐く「ああそうですか」「いつ治ります?」


背を伸べど明日にはなれず羽ばたけぬ欠片は吹かれ飛ばさるるのみ

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玻璃と仕事 刃渡九十九 @MatsushimaToyo

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