第6話
006
雨宮謙信:結局、全然大丈夫だったな。月岡の件。いじめのアンケートやらされたときはやばいと思ったけど、あれから音沙汰なしだもんな。
一ノ瀬玲央:それな。月岡のやつ、俺らの名前書いて自殺とかマジで面倒臭いことしてくれたわ。ま、無駄死にだったけど。
雨宮謙信:マジで黒瀬のお父さんパワーすごいわ。こんなに簡単に揉み消せるものなんだな。
黒瀬春人:お前ら調子に乗って余計なこと喋るなよ?俺の親父の力でもできないことはあるからな?警察はまだ捜査から完全に手を引いたわけじゃないからな?完全にマークが外れるまでなんの証拠も流すなよ
雨宮謙信:了解
一ノ瀬玲央:一応男子連中にはあのいじめのアンケートで、絶対にイジメは見てないことにしろって言っといたわ。全員従ったと思う。
黒瀬春人:それでいい。女子の方は大丈夫なんだろうな?
白石沙耶:大丈夫だよー。私たち2人が、女子もしっかり押さえておいたから
吉田彩花:女子だけのチャットグルでちゃんとアンケートにはイジメはないって書けって指示しといたから
白石沙耶:もし従わなかったらどうなるかわからないよって、全員に伝えたから大丈夫だと思う。みんな次の月岡にはなりたくないから従うと思うよ〜
吉田彩花:さすが沙耶。クラスの女王様。いい性格してるね〜
白石沙耶:何それ皮肉?性格悪いって言いたいの?彩花には言われたくないんだけど笑
雨宮謙信:彩花も沙耶もよくやった。男子はこっちで押さえてるから、これで誰からもいじめがあったってちくられることはないな。
黒瀬春人:お前らマジで余計なことするなよ。俺に従っておけば今回の件はバレない。学校側がいじめの事実はないと断定すれば警察も調査は出来ない。
雨宮謙信:了解、春人。しばらくは大人しくしてようぜ
一ノ瀬玲央:なぁ、ところでさ。お前ら俺の部屋にイタズラしただろ?
雨宮謙信:?
白石沙耶:なんのこと?
吉田彩花:玲央何言ってんの?
一ノ瀬玲央:いや、とぼけなくていいから。お前ら俺の部屋に勝手に入って床泥だらけにしただろ。壁とか床とか汚れててマジでだるいんだけど。
雨宮謙信:俺は何も知らないが?
白石沙耶:自分で汚したんじゃないの?
吉田彩花:私たち何もやってないよ?
一ノ瀬玲央:いやお前ら以外に誰がいるんだよ。絶対ドッキリか何かだろ。動画撮ってネットにあげるのか?掃除する俺の身にもなってくれ。
吉田彩花:さっきから何言ってんの玲央
一ノ瀬玲央:彩花お前だろ。お前の合鍵使って俺の部屋入ってみんなでやったんだろ?マジでこれはひどいわ。床も壁も泥だらけで、トイレまで汚れてる。なんか腐った匂いするし……これまさかうんこじゃないよな?
雨宮謙信:よくわからんが写真とか送れる?
一ノ瀬玲央:まだとぼけるのかよ。そろそろだるいんだが。とりあえず写真送る。
吉田彩花:うわ、何これめっちゃ汚い
白石沙耶:ええええ!?何これ!?部屋の中で何したの!?
雨宮謙信:おいおい、玲央。いくら男とはいえこれは引くぞ。お前、流石にズボラすぎるだろ。土足で部屋の中歩き回ったのか?
一ノ瀬玲央:ふざけんな。俺がそんなことするわけないだろ。お前がやったんだろ。
吉田彩花:なんか足跡みたいなのない?誰かが泥だらけのまま歩き回ったみたいな
白石沙耶:なんか動画投稿者のドッキリ企画みたいでウケる笑
一ノ瀬玲央:え、マジでお前らじゃないの?
雨宮謙信:違うって。そもそも俺ら今日カラオケ行ってたしな。
吉田彩花:そうだよ。あんたが塾行っている間に私たちカラオケで遊んでたから
白石沙耶:これ写真。これで私たちが犯人じゃないってわかるでしょ?
一ノ瀬玲央:え、マジじゃん。じゃあこれ誰がやったんだ?
雨宮謙信:玲央お前大丈夫か?
吉田彩花:玲央あんた何がしたいの?私たちのこと驚かせようとしてるの?
白石沙耶:逆ドッキリみたいな?自分で部屋の中汚したんでしょ?
一ノ瀬玲央:いや、マジで違うんだが…誰がやったんだ?
雨宮謙信:泥棒でも入ったのか?
一ノ瀬玲央:いや、何も取られてはいないんだよな。鍵も閉まってたし…
吉田彩花:じゃあ、勝手に部屋の中が泥だらけの足跡で汚されたってこと?そんなことあるわけないじゃん。
白石沙耶:絶対これ逆ドッキリだよ。玲央が自分でやって私たちのこと驚かせようとしてるんでしょ。
一ノ瀬玲央:俺がそんなことするわけないだろ。はぁ…マジでだるい誰だよこんなことしたの。ひょっとして幹也が勝手に部屋の中入ってやったのか?
雨宮謙信:幹也ってお前の弟か。お前のアパートと実家近いんだろ?じゃあそうなんじゃね?
一ノ瀬玲央:多分そうだわ。親も俺のアパートの鍵持ってるから多分それ使って弟がやったわ。疑って悪かった。
白石沙耶:なんだそう言うことね
吉田彩花:びっくりさせないでよ。私たち疑ったりして最低
一ノ瀬玲央:マジでごめんって。今度全員に何か奢るわ。はぁ…幹也あいつやってくれたな。掃除マジで面倒臭い…実家から電話で呼び出そうかな…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます