第4話
失礼ではあるが、転生者ということがバレるのは何かしら問題があるかもしれない。この世の数多の物語ではそうである。
「転生者だと何かしら問題があったりしますか?」
「いや、珍しいってだけかな。俺も今までで4、5人しか会ったことないし。それに、正直確定してないやつもいるから。」
「そうですか。じゃあどのあたりで分かりました?」
「シンプルにしゃべり方。こんなちっちゃい子がハキハキ丁寧にしゃべるわけねえだろ。たどたどしくなったりするよ普通は。」
「ああ。それはこっちでも同じなんですね。」
そういえば子供らしくない子供だったのは前もそうだった気がする。たまには気を使ったほうがいいかもしれない。後こいつキャラ崩れてんなぁ…
「で、情報ね。何が知りたいの?」
「とりあえず、さっき死んでた人誰ですか?」
「知らないでよこしたの?!怖いんだけど?!あれは割と危なっかしい方の魔女だよ。君は目の色とかが珍しいからなんかの材料にしようとされてて、触ってあれが死んだっぽい。」
ラッキーだ。それなら心が大して痛まない。
「そうですか。で、魔法とかってありますか?」
「あるよ。魔物もいる。まあ悪魔がいるし。この家は魔法だらけになってて、洗濯とかが簡単にできるようになってるよ。」
「やった。後はあんまり聞きたいことないですね。」
「えっそんな少ないとさすがに帰れないんだけど」
「不便すぎませんかこの制度、そんなに聞くことたくさんありませんよ。街はどっちにありますか?」
「…結構遠いし着くまでに死にかけそうだからオススメはしないけど。東側にずっと行くと1週間かからないくらいで着くよ。」
「どうも。あ~…何で口調変わったんですか?」
「営業用だよあれ。割と受けるの女の子に。こんなちっちゃい子に呼び出されたのは初だしね。」
そろそろ本当に聞くことがない。
「他の人のスキルとかってわかりますか?」
「君のは呼び出してきた時点でわかってる。他の人のは条件がそろえば見られるかな。なんというか、凄まじいね色々。」
「あ~…不老不死って成長はしますか?」
「望めばするかな。けど確か子供は望めなかったはずだよ。死ななくて老いない時点で仕組みが狂ってるからね。神から力を与え続けられてその場に存在しているようなものだから。代わりに病も欠損も直ぐ様治るけど。」
「じゃあ世界滅亡したら流石に死にそうですね」
「まあそうなるのかな。けど前例がないからちょっと正直分からないことも多いかな」
悪魔なのに分からないことあるんだ。これ、召喚するの悪魔である必要ないだろ。
「にしても、転生するにしたってどうやればこんなスキルついてくるんだよ…」
「なんか変な人に前世で嫌だったことが今回は無いようにしてくださいって言ったはずだったんですけど…」
「あ、それのせいだわ。人間の根幹として嫌なことって死だから。」
「ええ…」
「後は餓え。まあ育ってきた環境によってはなかったりするけど。触れたやつが死ぬっていうのはそういう被害にあったやつが持ってきてもおかしくはない。悪魔召喚はおまけだろうな。」
「悪魔が名前負けしてる…」
「うるさいなあ」
「前世であんまり殴られたりはしてないんですけど…」
「じゃあデバフかもな。まあ不老不死がえげつないから無理ないよ。」
「うわあ…」
「そろそろまあ帰れるかな。あと一つくらいは聞けるよ。」
「あ~、じゃあ私に名前つけてくれません?」
「名前負けって言ってきたくせにいい度胸してるな」
「確かに」
「そうだな…適当にじゃあソラ。」
「どうも。さよなら名付け親さん。」
「二度と会うことがないことを祈っとくよ。」
悪魔なのに祈るんですね、と言おうとしていたらもう目の前から消えていた。死体がなくなったことと、光る物が浮かんでいることからさっきまでのことは一応現実ではあったらしい。
そういえば親がいないあたりのことを聞いておけばよかった。普通に意味わからないもんなあれ。
改めてこの家をちゃんと探索しよう。
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