第2話
目が覚めた。あまり物事を悲観しない自分の性格はそれなりに役に立っているかもしれない。
辺りを見回す。家の中にいるみたいだ。後隣で横たわってる人がいる。怖いので取りあえずスルーする。多分材質は木である。ログハウスが趣味の人なのか、そういう世界観なのかはよく分からない。
自分は今ベッドの上にいるらしい。一応横たわっている人は何故か真っ黒な暑そうなワンピースを着ている。転生前は真夏だったので何とも言えない気持ちになった。
これ、救急車とか呼んだほうがいいかな…知らない人なんだけど…まあうん…っていうか救急車存在してるかわかんないけど…
スマホを探すことにした。スマホを探すというより似たような連絡手段である。とりあえず起き上がってベットを出た。
部屋は正直面白みがない。暗いし。窓も変わりなく外は夜。ちょっと位置が高めなので二階か三階。森の中らしく、特に他の家の明かりは見えない。これ連絡手段なかったら普通にあの人死ぬだろ。
というか明かりが何一つない。どうなってんだ。これでは探せるものもまあ探せない。どうしようかな。
そういえば、起きる前にステータスが何とか言われていたはずである。どうやって確認するんだろうあれ。
そう考えていると目の前にそれらしき物が浮かび上がってきた。便利だな…
「名前 ? 年齢 3
親 なし 親族 なし
HP ? MP ?
魔法 なし
スキル 触れた者が死ぬ
好きな食物を目の前に作り出せる
不老不死
悪魔召喚(一度のみ) 」
すごい。突っ込みどころが多い。まず親なしってなんだ。自然発生してんの?怖っ。後不老不死と触れたものが死ぬは何だまじで。悪魔がスルーされるレベルだぞ。名前負けだよこんなんじゃ。
食べ物だけは便利すぎる。正直それで全部持ってかれるレベルで便利だ。すげえや。
あ、あの横たわってる人、さっき触ったっけ…
ええ…うん、記憶がないな…
異世界の法律わかんないけど、これは流石に犯罪者判定になりそうだな…
ええ…転生したばっかなんだけど…
転生してすぐなんか人倒れてて…多分死んでて…その後拘留とか本当に絵面に面白みないぞ…
まあとりあえず、脈を測ったりしてはいけないことだけはわかった。むしろ殺すから。生きてるといいな…
少しだけ夜目が効くようになった。どうやら部屋の中には本棚とドアがあるらしい。本棚の本の背表紙は日本語らしかった。勉強しようと思えば出来そうである。
まあこの暗さでは読めない。
ドアは普通に手が届かない。どうしよう。そういや3歳くらいだったっけ今。大事故じゃねえか。いや、そういえば不老不死とこの子供の年齢はだいぶ不便だろ…酒は飲めないだろうし外で働くにも厳しいぞ…
食べ物はなんとかスキルで賄えるかもしれないがどうするんだ水道光熱費。水道はギリギリ何とかできても光どうにもならねえよこれじゃあ。服とか暖房もどうにもならねえ。
詰みだなこれ。死なないだけいいけど。二度寝しようかな。人死んでたな。心なしか悪臭がしてきてる。マジでどうしよう。殺してるとしたらまあ積みだな。そうじゃなかったとして倒れてるとしたら死体遺棄に入りそう。どうしよう。
本積み上げてドア開けるとか…?いや…ちょっと流石に嫌だな本が可哀想だし…あ、食べ物で硬いものを積み上げればいけるか…?なんだそれ。せんべいとかかな。ちょっとまあせんべいに3歳児でも人間の体重支えきれるかわかんねえな…
枕とかは…転ぶだろうな…なんで絶妙に届きにくくて出られないような高さにドアノブついてるんだまじで…
うん。詰んだな。
あ~…
悪魔召喚してみるか…?死体あるし…
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