「みんな、いっくよーーーーッッッ‼　せーーのっ！」

　私のかけ声に、『ごくらく★生徒会』のみんなは、大きくうなずく。多分、みんなのアタマの中にも、阿弥陀如来サマの声が聞こえてるはず。

「「「「人の美魂を惑わす邪神よ、自分の棲むべき場所に還れ。ゆめゆめ、二度と現るるでない！　阿弥陀如来職務補佐第一中学生、桜望中生徒会長、雨宮みかる、並びに、ごくらく★生徒会メンバーが命じる！」」」」

　一万枚の札が、まばゆく煌めきながら、校庭の空を覆い尽くしていた邪神へと、バババババッ、と驚愕のスピードで飛んでいく。

「「「「邪神、封じる！　桜望中全校生徒の魂は、極楽浄土へ！　『南無阿弥陀仏』！」」」」

　桜望中の校庭に建てられている石碑には『和』の文字。

　和は、なごむ、とか、やわらぐ、って意味の他に、協調性、っていう素敵な意味も含んでるんだよ。

　協調性──まさに、今の私たちに必要な言葉。

　桜望中の校庭に、天にも届きそうなくらいの、ただただまばゆいばかりの閃光が立ち込めた。

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