詩 「π」パイ

長野充宏 優しい言葉で

詩 「π」パイ

π「パイ」


彼女は旅に出た

終わりのない旅に出た

僕は待っている

彼女の帰りを待っている

もう戻って来るはずのない

部屋の片隅で

写真の中の君が笑っている

僕は神を信じない

でも気づけば君が

僕の神のようになっている

全ての中心に君がいる

さよならにさよなら

君が戻ってきますように

僕は終わっても信じ続ける

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詩 「π」パイ 長野充宏 優しい言葉で @nagano9996848

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