類(異端)は人(異端者)を呼ぶ だが、自業自得

マーキュリー・バーナディネリ・バーンスタイン許すマジ!!


あの後、マイア姉さんにたっぷりとしごかれた。

あの厚顔狐・・・女史め!!マジで許さねぇ!!


・・・といっても相手は(おそらく)大貴族。下手に手を出したら首チョンパ確定。

今はただあきらめるしかない。


それにしてもアイツ俺に何の用だったんだ?

『流星群』がどうとか言ってたな。まぁいいか。

とりあえずここ最近のことで『流星群』は禁句ということが分かっただけで良しとしよう。

・・・・我ながら学習能力がねぇなぁ


大貴族襲来という一大イベント(仮)があったところで学院生活は変わらない。

そういや今日、編入生が来るらしい。

なんでもアマゾネスなんだとか。


アマゾネスというのはこの世界にある大樹海と大河が流れる土地に住まう種族。

ほとんどが褐色らしく、さらに女性しか生存していないとかいうリアル女の園。

得意分野は魔力を用いた肉弾戦闘及び高技術による得物の取り回し。


戦士の講義中に紹介されるらしい。

変な奴だったらどうしよう。・・・いやだなぁ。

頼むから俺に絡まないでほしい。

俺にはやりたいことがあるのだ。


そんな思いもむなしく・・・現在、その編入生と一触即発。


「おい、お前!俺の元に下れ!!」


褐色、昏いくらい銀髪、紫眼、見えてはいけない最低限の部分以外破られた制服、俺っ。まさに絵に描いたような蛮族・・・レディースの方が分かりやすいか?いや、レディースは時代遅れ死語か。


どうしてこうなった?


時はさかのぼって十数分前。


例の編入生が挨拶することになった。

といっても・・・


「俺は強い!!お前ら!全員従え!!」


第一声目からぶっ飛んだ発言をする彼女・・・戦士は戦士でも狂戦士バーサーカーだった。正しく蛮族。

先生?不意うちで巨岩を破壊しうるグーパンでお陀仏気絶したが?

早速一人歯向かい、奴のグーパンの餌食になり、保健所送りになった。

そしてもう一人、もう一人と・・・自分の元に下らない生徒たちが次々とグーパンの餌食になる。


そして俺は言ってしまった。

めっちゃ後悔している。


「蛮族かよ。いやガキ大将だな。馬鹿力だけの暴君だろ。」

「あ’’ぁ!?」


なんであんなこと言ったんだ過去の俺ェェェエエエ!!


時を戻して現在。

どうしよう。もうやるしかなくない?

腰抜け共同級生はアイコンタクトで円陣汲んで俺をスケープゴート生贄する構えをとってやがる。それか逃げている。

素晴らしい信頼と結束だなぁ・・・・なんて言ってる場合じゃねぇ!!


「まったく腰抜け共目め!」「臆病者が!!」などと心の中でほざいてはいるが、俺自身メッチャ怖い。

え、だって、あんときの龍の大群かそれ以上の化け物レベルの魔力を放出して俺に威嚇してるんだもん!怖くないわけなくない!?


「さてどうしようか?」「やっぱり土下座か?」などと考えている暇などなく、あっちから獣走り(猛スピード)で攻勢を仕掛けてきやがった。


俺VS編入生ファイ!!


編入生リアルメスゴリラが一撃を繰り出す。

俺はそれをすんでのところで避ける。

地面に小規模どころじゃないクレーターができる。何コイツ!?こいつが人の皮をかぶった怪物だといわれても納得できる威力。

少なくとも今まで見てきた奴ら以上のバカ魔力出力。


負けじと俺も一発、無駄にきれいな顔面を殴る。


「イデェェエエエ!!!!」


なんだこれ!なんだこれ!?めっちゃ硬てぇ!!

あれだ鱗だ。金属の鱗を殴ってる感覚だ。

ゲームで言う中盤か終盤近くに出てくるめちゃくちゃ防御力あるやつ。あれだ!!


あ、やばい・・・猛獣の、捕食者の、あのギラギラした目つきしてやがる!!

あ、俺死んだ・・・


二発目。

先ほど以上の魔力出力。倍の出力で殴ってくるとか卑怯だろ!!

言うまでもなくクリティカルヒット。ひどいのはぶつかったのは拳じゃない。

纏った魔力だ。

ソレ自体が攻撃になるほどの高密度の魔力。


俺は必死に防御を固めたが、あえなく建物まで吹っ飛ばされる。

そして気絶スタン


俺は敗北した。

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