第3話「心の強さ」

他に注目しないといけない問題点は、主に若者に多くなってきている「心の強さ」だろう。

まず初めに、何を持って心が弱い、強いとするかの前提を考えていく。

ここではストレスやプレッシャーに対して免疫がなく、心のバランスを崩しやすい人の事を、心が弱いと私は思う。

これは侮辱でも貶しているわけでもなく、話すにあたって置き換えているだけだ、数学における代入、Xと言ってもいい。

話を戻すと、それではなぜ今の世の中で近年心が弱い人が増えているのか?

それは2章での「多様化」が関わる。

教育環境や職場の変化、人間関係の希薄、それらによって生まれるストレスに

自己肯定感の低下、ストレスへの過敏な反応、他人との比較による幸福度の低下を招き、心の弱い若者が急増している。

知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいき、引きこもりやうつ病を発症してしまうケースも増えており、定期的に身体だけではなく心も休めるように休息や趣味をする時間が必要となる。

その為に心の弱い人の特徴を自分に当てはまるか見て欲しい。

①周りの目を気にしすぎる

②完璧主義で失敗を異常に恐れる

③ネガティブ思考になりやすい

④自己肯定感が低い

⑤比較をよくする

⑥ストレスに敏感

⑦感受性が豊かだが、その分周りに心を動かされやすい

⑧責任感が強い分、失敗を引きずってしまう

⑨感情の波が大きく、落ち込みやすい

⑩悲しいと感じてないのに涙が出る

この10個の症状の中で2〜3個当てはまっていたら、注意しておいた方が良い。

※あくまで目安と言うのを忘れずに。

心が弱いと言うのはデメリットではなく、言い換えれば共感性があり相手の立場になって物事を考えられる、楽観的になり準備を怠るのではなく、最悪のケースを想定し備えることが出来ると言う面を持つ人もいる為、弱点だと決めつけて考えない事が大切であると言える。

つまり「多様化」な社会だからこそ自らの特性をしっかりと理解し、他人と違う所があろうとも、弱点と決めずに強みに変えて行くこと、変えて行こうという意思をちゃんと持つ事が大切である。

さらに、最近では発達障害と言う単語もよく聞くと思う。

発達障害とは、実は大抵の人が当てはまっている事をご存知だろうか?

ADHDと言う発達障害がある。

ここでも先に発達障害、ADHDとはどのようなものか説明をしておく。

発達障害とは、大きく3つに分けられる。

①自閉スペクトラム症(ASD)

②注意欠如・多動症(ADHD)

③学習障害(LD)

この3つに分けられ、中でも②の多動症は多くの人に当てはまる。

私はこの障害が当てはまっていると精神病院で診断された。

もちろん初めは普通ではない事にショックを受けたが、カウンセラーの先生と話すうちに悪い面と捉える必要はないと気付かされた。

このADHDという発達障害は重度、軽度はあれど大抵の人が当てはまり、それならば普通では?と前向きに考える事が出来た。

母が医療関係の仕事をしており、母から聞いたものだが、

ドラえもんの、のび太、ジャイアンは正反対に見えてどちらもADHDに当てはまるという。

つまりそれだけ、ADHDの範囲は広く大抵の人が当てはまってしまう理由と言う事だ。

今の世の中では、税金や年金問題だけでなく心の面でも多くの問題を持ち、その問題は年々増加している。

比例して、メンタルクリニックや心療内科などの店舗数も増加傾向にあるが、予約困難な状況が続いているのも事実で、需要に追いついていないと言う現状である。

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