創作と盗作

青木一人

創作と盗作

おにぎりと猫は揺らいで然るべきこんな歌でも君だけのもの


灰被りテスト零点野ネズミも頭蓋開けば世界が開く


文机の奥で腐した図書券でいつか我が子の背中を押す日


三文字の隙間を埋める弾丸も血肉になって君を抉るの


願いみたい同じ息吸う君がいて他愛もないわ何十万字


頬叩き糖分ぶち込み走馬灯ペンを持つのだ書かねば書けよ


創作もノンフィクションも絵空事盗作至上の傑作なるか


一等と引き換え済みの現実は締め切り追われる退職届


永遠に年を取らない時計塔電池切れてる閑古鳥鳴く


平成の記憶の全部忘れてたひりだす時間五億年並

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創作と盗作 青木一人 @Aoki-Kazuhito

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