皇帝謁見と決闘

アマラと一緒に玉座の間に向かう。


「アマラ第一皇女殿下とアルノルト様をお連れいたしました。」


執事長の言葉を危機玉座の間の扉を守る近衛兵が確認をとる。



「どうぞお入りください。」



アルとアマラは玉座の間に入る。玉座の間は金や宝石を惜しみもなく使いまさに帝国の繁栄を示していた。



玉座の間の中央には皇帝である、ビザンツ・フォン・カースルイアが座っていた。ビザンツ・フォン・カースルイア帝国史の中でも一・二を争う皇帝であり若い頃は数多の戦場を駆け数々の武功を上げ帝国の拡大政策に貢献した。年を取り戦場にあまりでなくなってからは帝国の内政に注力し帝国の反乱分子を潰したり福祉を向上させた賢王でもある偉大なる皇帝。



「お前がアマラの婿か…」



「は、はい」



え?なんでちょっと切れてるの?俺死ぬ?



「アマラは貴様をSランク冒険者である"黒"と言ったそれは真か?」



「はい…」



「なるほど…」



「こ、皇帝!こんな奴があのSランク冒険者の"黒"なわけがありません!この者はアスベルク公爵家を追い出された者であり追い出された理由も家に引きこもり長男としての仕事をしなかったから、故にこの者が"黒"なわけがありません!」


騎士団長であるギルアークが皇帝にそう進言する。

騎士団長の言葉をアルは無視していたがアマラの目は笑っていなく今にも殺そうとするほどの殺意を宿していた。



「なるほど…騎士団長がそう言う事なら決闘でもしたらどうだ?私は結婚を認めるつもりだ。」



「わ、分かりました。」



騎士団長は皇帝の言葉に頷きアルも面倒くさそうな顔をしながら皇帝の前なので素直に了承する。



アルとアマラは皇城にある練習場に行く。



「アル早く終わらせてね?」



アルは頷き練習場の中央に向かう。



「貴様!剣を持て!」



「残念だけど俺魔術師だから」




「なに?」



ギルアークは魔術師と聞いて勝利を確信したかのような顔をしニヤニヤと笑う。



「では初め!」



騎士団員の言葉と同時にギルアークはいきよいよくアルに斬りかかる。


「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ」



「残念だけどまだ死にたく無いんでね」



アルは身体能力を強化しギリギリで躱す。ギルアークは一撃で終わると思っていたのか驚いたような顔をし次の攻撃態勢に移る。



「今のを避けるかなかなかやるようだな。だが!運良く避けれるのも今のが最後だ!」



ギルアークは次々と技を放つが全ての攻撃はアルにギリギリで避けられる。



「なんだと!?」



「こんなもんか…じゃあ終わらすか…」



アルは空中に飛び上がり魔法を唱える。



「深淵の冥氷」



その瞬間アルの背後に魔法陣が出現し黒い瘴気を帯びた氷柱が何千本もギルアークに撃たれる。



「グアァァァァ」



ギルアークは呪いの氷柱を身体に受けその場に倒れ込む。騎士団の治癒術師が駆けつけたのでおそらく命は助かるだろう。



「アルお疲れ様…」



「まぁ楽勝だった…」



「じゃあ私とも帰ったらヤるわよ?もちろんベットでね♡」



「あ、終わった…」










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