ギルドと依頼
「はぁ…疲れた…」
昨夜アマラに絞られたアルはげっそりとした顔をし目を覚ます。
既に太陽が昇っており、アマラは既に公務に行ったようだ。
「暇だな…久しぶりにギルドに行くか。」
冒険者ギルド
冒険者ギルドは大陸各地に支部があり完全中立の組織で金を出されたら法に触れる事以外ならするいわゆる何でも屋である。
ランクは、S.A.B.C.D.E.まであり下から。
Eランク、初心者であり一般人よりも少し強い程度の強さ。
Dランク、少し経験を積み、国の正規兵ぐらいの強さ。
Cランク、正規兵相手には無双でき貴族お抱えの騎士と一対一なら勝てる程度の強さ。
Bランク、騎士相手に無双でき騎士団長ぐらいの強さで国から軍に入らないかのお誘いがかかる強さ。
Aランク、Sランク《人外》に片足を突っ込んで居るがSランクを相手にしたら瞬殺される。
Sランク、正真正銘の人外で国相手に戦争をし勝つことができる。
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アルは帝都支部の前に立つ。
「フードはもう被らなくてもいいかな…」
アルは今まで正体を隠す為にギルドに行く時は着けていたフードを外し中に入る。
『おい…あれってクズ貴族じゃないか?』
『本当だ…』
『何でギルドに来やがった?』
『何でもあいつ家を追放されたらしいぜ。』
『まじかよ』
アルは他の冒険者の言葉を無視し受け付けに向かう。
「ちょっと依頼を受けたいんだが。」
「では冒険者登録をしてください」
「いや、冒険者登録は既にしてある」
受け付け嬢は怪訝な顔をする。
「本当ですか?なら冒険者カードを見せてください」
アルは無言でアイテムボックスの中から黒い冒険者カードを見せる。
受け付け嬢はカードを受け取り膠着する。
「こ、これはSランクカード!?」
受け付け嬢の声に聴き耳を立てていた周りの冒険者は驚きの声をあげる。
『はぁ?クズ貴族がSランク冒険者!?』
『そんなわけないだろ!?』
『でも偽造はできないはずじゃ…』
『て言う事はマジなのか…』
「Sランク冒険者だったのですね…失礼いたしました。ところでなぜギルドに?」
「ちょっと暇だったから暇つぶしに来たの。いい感じの依頼無い?」
「少しお待ちください」
しばらくして受け付け嬢が慌てて戻って来る。
「すいません…ギルドマスターが会いたいらしいので会ってもらえませんか?依頼についてはその間にちょうどいいのを選別しておきます。」
「…わかった…案内してくれ」
「こちらです」
アルは受け付け嬢について行く。
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