第50話 終業式のあさ
とうとうこの日が来てしまった
どんな過ごし方をしていようと必ずこの日は来てしまう なにも二学期の終業式のことだけを言ってるんじゃない わたしにとっていろんな意味で大切な日だ
いつもよりだいぶ早い時間に家を出る この日のために準備してきたんだもん寝坊なんてできなかった
「おはよ!ネオンちゃん!」 少し気合いの入った声で挨拶してくる花凜ちゃん
花凜ちゃん他クラスメイト何人かも早めの登校だった
「おはー! 花凜ちゃん! 今日までありがとー」
わたしはなにからなにまで手伝ってくれた花凜ちゃんにお礼を言う 感謝しかないです!
「まだなんにも終わってないでしょ〜 最期までしっかりだよ!」 がんばろうの仕草をして励ましてくれる花凜ちゃん
いつもの三叉路を越えると校門までの一本道に他のクラスメイトも集まってた
「おはよーーー!!!」 わたしはみんなに駆け寄る おはよーって返ってくる挨拶が心地よかった
「みんな今日はありがと! そんで、よろしくお願いします!!」 わたしはみんなにペコリと頭を下げ挨拶をした
「わたしたちだって高校生活思い出深いもんにしたいって思ってる! わたしたちの思い出もあいつの思い出も一緒につくろっ!!」 そう言ってくれたのは
「ありがとうーーー!!!」 わたしはなんだか泣きそうになってた こんな気持ちになれるだなんて思ってもなかった
「ほら、せっかく早く集まってんだから行こーぜ!! 時間がもったいないわ」 委員長の
みんな笑いながら走りだした
たかが終業式、されど終業式 中途半端な高2の二学期の終業式… それでもみんな全力だった
ここに来てないクラスメイトもみんなみんな気持ちは同じだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます