びっくりしてほしい
高遠みかみ
びっくりしてほしい
まなうらにひかりをあてる 強力な白いフラッシュライトを呑んで
黒蟻の訃報のような細かさで張り巡らされている電線
海中の駅で電車を待っているひとは月でも待つことができる
旅行記をかたっぱしから鳥小屋に入れて盗んでいたらどうする
前奏を飼ってみたいと思うならまず感情に相談しよう
引力はときおり湿ってしまうからタオルケットを忘れないこと
国境がなくなるような気がしてる今週の金曜日あたりに
恒星を習った日だけとくべつに死者を改名してよいとする
誕生日には指紋のひとつひとつに雪の異称を送り届ける
そういえばバックスバニーになりました 便箋とちいさな冬の花
びっくりしてほしい 高遠みかみ @hypersimura
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます