ep.24 探索の妖し
登場人物
腰は曲がり、白髪白髭となった老父が、
「丘家の誇りを胸に、しっかり務めを果たして参ります。父上におかれては、どうか永く健やかに」
静かに
微笑み返した丘坤は、
すると――。
突如として獅子のような頭だけが宙に出現した。左右の眼には、瞳がそれぞれ三つある。
丘坤は、首だけのような狻猊に命じた。
「極主さまを探し出して」
丘坤は、
狻猊が発って、数日が経った頃だった。
「……見付けた」
馬上で独り
口伝通りの容姿だった。加えて、極主に相応しい霊気の持ち主だった。
幸いにも、遠くないところに極主はいた。
馬脚は自ずと速まった。手綱を握る手には力が入った。その右手首の内側には、八つの角を持つ星型の多角形をした小さな痣があった。どういう訳か、その八芒星の痣が日増しに濃くなっていた。
背後からの視線は相変わらずだった。
左方より
その一騎が近付いて来るにつれ、馬上の者は、白の
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