ep.22 蠢動の予感
登場人物
「本来であれば、
「拙者も介象さまにお仕えすることを志願しておりました。今や我が師、
「配下の数は?」
静かだが、
「
力の籠った眼で巩岱は返した。
元緒は、嘆息すると張り詰めた気を緩めた。
「
「存じております。これまでも廉武さまの命により、介象さまの行方は探っておりました
「うむ。そういうことだそうだが、どうするかえ、介象?」
介象は、静かに
「これほど心強いこともない。以後、
破顔した介象に、巩岱は眼を
「はっ」
巩岱は、眩しい破顔から眼を伏せるように下を向いた。心が
それを見届けた介象は、
しかし、得体の知れない視線は依然として背に感じる。
「視線の主は、巩岱ではなかったのう」
「ああ。何らかの
「直感も
「何かが、動き出しているな」
介象は確かな足取りで、ゆっくりと歩を進ませた。
木々の緑が風に揺れている。
大気の邪気は、益々濃くなっていた。
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