ep.16 服従の三公
登場人物
玉座の間は、
重臣たちは半分ほどが
「貴様の名は?」
六つの眼で射るような眼差しを送っている。
「……陽虎」
臆することなく、射返すような眼つきで陽虎は
「反骨の相が出ているな、陽虎。貴様も
「なっ――⁉」
突拍子もない許可に、陽虎は眼を
蚩尤は、陽虎の反応に
「貴様が身を呈して護っておったその
恐怖で
「……三公の
「三公?」
蚩尤は、首を傾げて
「君主に次ぐ官職、
「ほう。今はそのような官位があるのか」
蚩尤は感心すると、頬杖を解いて足を組み直した。
「季平、叔孫豹、孟献、貴様らも今より儂に仕えよ」
その声に、さっと身を起こしたのは三公だった。季平、叔孫豹、孟献の三人は、
「この季平に何なりとお申し付けを」
「この叔孫豹、以後、身を賭してお仕え申そう」
「この孟献、犬馬の労も
「貴様はどうするのだ、陽虎?」
陽虎は、重い足取りで
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