ep.8 邪気の解放
登場人物
「どこからどう見てもそうでしょ」
「人……ではないな。冥界の者か?」
「まあね」
「
「気紛れかな。僕が付け狙っていることを悟られるのは得策じゃないからね」
「……
「御名答。何か僕に手伝えることは?」
「余計な真似をしないことだ。それにしても、以前にも増して人が増えたようだな。減らしても減らしても、
暗闇の中で、王子喬は薄ら笑って続けた。
「相変わらず愚かな生き物だよ」
「それでこそ我が民に相応しい」
「障害は、天より遣われし
「次こそ儂が天に返す」
「余計な真似はしないけど、教えておいてあげるよ」
「…………?」
王子喬は、
「今は、二代介象になっているよ」
「……初代はどうした?」
「一緒にいるよ」
闇からの声が含み笑うと、王子喬に返した。
「
すると――。
王子喬は、
讙による灯りが戻った。
それにより、もう一体の讙がいたはずのところから造作もなく布切れを探し当てると、また息を吹き掛けた。
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