いったい…なにが駄目だったんでしょうかねぇ
- ★★★ Excellent!!!
物語開始時点で四十一歳の人生どん詰まりといった薄暗い雰囲気が漂っていて話が進むにつれてそれが晴れることなくどんどんと色濃くなっていく様が末恐ろしい
加齢によるもの以上の衰えを感じさせる父親も全くの非がない訳ではないというのが妙にリアリティがあって大変良かったと思う
四十年という時間があってもなお何の変化も見せない息子が最後、肥大化した自尊心が原因で福祉による救済すら投げ捨てて息絶える最後は自業自得といった風な負の方面に向いた快感があった