いつか訪れる業人の末路

自分勝手な男が反省も後悔もしないまま、差し伸べられた支援の手を振りほどいて堕ちていく様がどこか喜劇的に感じてしまった
物語は三人称視点で淡々と語られるため、行動の一つ一つ、力尽きる最後の瞬間に男が何を思ったのか読者に想像させる余地があるのも好き
読みやすい文量でサクッと読めた、それでいて描写が不足しているということもなく非常に満足感のある作品

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