11話

俺は、正面から切り崩していく。


「死ねー、人間」


正面から向かってきたのは武器を持った天狗が4体


「若葉流・柳」


それを俺は斬り伏せる。


「ウォー…」


次に来たのは鬼童丸だが、巨大なため俺はその場にて他の怪物斬りながらタイミングを見計らう 


「ヴォーー」


鬼童丸が手に持った大刀を地面に叩きつける。俺はそれを受け流した。


「何〜!」


「喋れるのかよ」


受け流したあと体勢を崩した鬼童丸の首を跳ね飛ばす。


「居合・黒刀」


 鬼童丸の巨体に踏み潰される怪物…誰はその間に相性のいい土蜘蛛から消すことにした。


「シャー…」


土蜘蛛が大量の糸を吐き出し、俺はそれを刀で切り飛ばそうとするが糸の強度が高かったため、黒炎で糸を炙り、燃やして斬る。土蜘蛛の動きが途切れた一瞬の隙に、最初の一体は頭を刺して燃やす。2体目脚を切り落とし機動力を奪い他の怪物の攻撃を防ぐ盾として使う。3体目から切った先から印を結んで火力を強めひたすら燃やす。


黒い煙で視界が悪くなったあとデカブツ、黒入道が煙に注視している最中に脚の健を切り落とし。膝をついた。黒入道の首を跳ね飛ばす。


「血なまぐさいな」


その間、他にいる怪物が少し後ずさる。知能がある人型系は精神的に恐怖を与えれるのが効果的だな。


 俺はその姿をみて、また鞘に刀を納め鞘に氣を流し込む…


「居合・不知火炎」


氣を一気に吸収した黒炎が周りを火の海に変える


 今ので100は倒したけど…まだまだいるな辺りを見渡しても怪物だらけ…


「仕方ない使うか…」


「何をやっているんですか!数の暴力で蹂躙すればいいでしょう!」


 橘が慌てたようにそう言った。確かに氣は身体を強化したり、体力が増えたりするわけじゃない。疲れがきて倒れるのは間違いなく俺だ…なら


「ヒューヒュー!」


 鵺が呪詛を放つ。鵺は強力な呪いを持っているからな…使うか


俺は札を1枚取り出し地面に落とし印を結び唱える


「カミガミハ イマツドイマス カゼノクルマノ オトヨトドロケ」


俺の周囲に巨大な風の渦を発生させた


「なんだいそれは…威力が桁違いじゃないか…君は省略式を使えないはずだ!」


俺は陰陽五行に乗っ取って重ね掛けする


「アマテラシ クニテラシ ヒカリナス アマテラスオオミカミ」


 炎を風に乗せて炎の渦を作る。氣のコントロールをしながら拡張させていく。近づく化け物は一気に灰とかす…続いて俺は氣を増幅させた勿論、龍を倒すため。これは、古来から伝わる印も札も使用しない祝詞…それは弓の歌


「我がひくに根がたき松はよもあらじ、我にひかれよ玉女聞神、魔氣をひきてはなつあづさ弓、うけとりたまへ玉女聞きがみ」

「咒歌」


俺は光の矢を空に放つそれは一直線に飛んでいき雲を突き抜けた。


「…なんだ、ただの脅しかい?ッ何だ?」


 空から幾万もの矢が空から落ちてきた、この光景を例えるなら終末の矢…


「…なんだこれはこんなのありえないこんなの終末そのものじゃないか!」


 幾千といた怪物達は次々と倒れていく。その中で俺は、無数の矢に刺され落ちてきた龍に向かって走りその頭を斬り落とした…


「若葉流・花車」


 これは、切断に特化した技脱力を鍛えに鍛えまくって完成させた技である。怪物の首をはねる時に最適であった


「そんな…馬鹿な僕の計画がこんな子供に…」


「確か…陰陽師の犯罪者は生死を問わないだったよね橘先生」


「ひっ…君に僕を殺せるのかい初めてに見えるけど…ど、どうだろうこの際見逃して、呪術師に借りを作ると言うのは、なんっ(ザシュツ)………」


躊躇いなく首を切り落とした…それ以上橘が口を開くことはなかった永遠に…


俺が疲れて座っていると…


「おう、お疲れさん」


「師匠…流石に疲れたよ」


「だろうな」


「橘が龍を使ってたら正直持たなかったかな。祝詞で倒せたのは驚いたけど…」


「まぁ、それだけお前さんが努力したってことだ」


「やっぱり見られてる?」


「あぁ…間違いなくな」


「師匠あとはお願いしていい?氣の全開放で眠気が凄くて…」


「わかった、あとは任せろ」


「う…よろ…しく……」


俺はその場で意識を手放した。


「さて、どう説明するかね…」


30分後陰陽庁の車両が到着し中から人が出てくる。


「遅れて申し訳ありません。吉備様」


「よお、お疲れさん」


「その…お疲れのところ悪いのですが長官が今までの説明を求しろと言ってまして…」


「あ〜、やっぱりか…分かったアイツは今何処にいる?」


「近場に病院があるのですが、そこにヘリで向かっているとのことです」


「それじゃあ、俺達も向かうか…」


「了解しました。その子供はどうしますか?」


「この子は俺の弟子だ。勿論一緒に連れていく」


「はっ!了解しました」


 俺が眠っている最中、病院に運ばれるのだった。






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