第10話吉備藤助の心境2
とりあえず友人の墓地の階段で小僧と2人で話始めていた。
色々話していて面白い子供だと思った。
「おっさん聞いてもいいか?」
「何だ小僧弟子入する気になったか?」
「俺の質問に答えてもし面白そうだったら考えてもいいよ」
この子がどんな質問を俺に投げかけるか楽しみだと思いつつどんな質問するのか気になった。
「じゃあ、まず一つ目おっさんは陰陽師ってやつなの?」
「そうだが、もしかしてお前さん陰陽師に会うのは初めてか」
この子は陰陽師は陰陽師に会うのは初めてか…多分氣ついても何も知らないのだろう、
「それで、おっさんはなんで俺を弟子にしたいのか聞いていい?」
やはりその質問をしてくるだろうと思っていた。それじゃあこちらも聞き返してみるか…
「理由か…お前さん感じ取れてるだろ「氣」を」
「!…」
反応的に氣って名前は知らないけどそういったエネルギー的なものは感じ取れてるわけだ…
この子の氣の保有量は同年代では歴代トップクラスだろうあと数年経てば俺を超えるだろうな…中学生くらい年齢で氣の保有量はうちの組織の幹部クラスになるだろうこの子はきたる特級霊災の切り札になりえるかもしれない育てなければ…
そうして俺は陰陽師についてある程度説明をした後この子に問いかけた。
「だがお前さんのその経験からなる才能は特級陰陽師を目指すこともできるがどうする」
「おっさんの弟子になれば強くなれるか?」
俺はその質問にこう答えた
「あぁ、ただお前さんに待ち受けてるのは絶望かもしれない」
「俺の家族(孤児院)の奴らを守れるか」
その質問を聞いた時まさかこの子の本質はそう俺は考え始めた
「あぁ、お前さん次第だが、今より守ることはできるはずだ」
この子はこんな辛い人生を送っているのに自分ではなく他の人間の事を思い続けているとでもいうのか…そんなまさか…
「子供が笑って暮らせる世界を作れるか」
その質問に俺の中にある何かが揺さぶられるのを感じた。
「!…作れるかどうかはわからん。だが、お前さんに待ち受けてるのは破滅かもしれんぞ…それでもお前さんは自分の人生を犠牲にする覚悟はあると?その歳で…」
この子は大切な物の中に自分を含んでいない恐ろしほどの自己犠牲心こんな子供がそんな事を考えてるとでもいうのか…
「それが俺の覚悟だから」
まだ社会でいう小学生のガキがなんて真っ直ぐな目をしやがる。目が死んでるように見えて諦めきれなくて希望を捨てきれないそんな人間の目…
「クッククアッハッハッハ…嫌やはり俺の感は捨てたもんじゃないお前さん面白いな誘った身ではあるが逃げられんぞ」
決めたぞ、俺はこの子がどんな人生を歩んでいくか生きてる限り見てみたい。
「あぁよろしく頼むおっさん嫌…師匠」
師匠かいい響きだ何か言い表せない嬉しさがあるな
「よし、じゃぁ明日から修行だな世話してる大人には俺から口を聞いておこう孤児院に土田って爺さんいるだろあの人は昔からの仲だからな安心しろ小僧嫌…暁仁」
俺はこの子の期待に添えるよう教えることのできる全てを教えよう…これは間違いなく面白い陰陽師になるだろう今から楽しみだ…
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