第6話
師匠に弟子入して早くも1週間が経過し現在俺は孤児院の裏山にて師匠に修行をつけてもらっていた
「おい暁仁氣の全身への循環また途切れてるぞ、お前さんまだ10分しか経っていないってのにもう1回やり直し」
「そう言ってもよ師匠こんなんどうしろっていうんだよこんな事やって意味があるのかよ」
「前説明しただろうが、はぁ〜仕方ないもう一度説明するぞ人間には頭頂部がら股関、身体の軸にそって氣の点穴が存在するそれをチャクラと呼ぶそのチャクラに氣を注ぎ身体に循環させるこれは陰陽師の基本中の基本だぞなのにお前さんときたら…」
「それってさ身体強化とかできたりするのかよ?武術やってる人がそんなようなことやってるからさできるのかと思って」
「それはできんな…武術家がやっていることは氣を身体の一部に集中させ人間の臓器、外ではなく内側を攻撃する技術だ」
「じゃあ、身体に循環させることの何がいいってんだよ…」
「呪い対策だ、お前は海外の呪術師やらエクソシスト日本の他の陰陽師とも競い合う事になる」
「それに、怪物どもは呪詛やら呪言やらを平気で使ってくるからな動きながら氣を循環させそれを保つ事が出来なければお前さん…死ぬぞ」
「動きながら循環って他の陰陽師も当然のようにできるのかよ」
「無理だな、大体1級以上がこの技術を取得する
他は印やら瞑想などといった動作をしなければならない。しかも殆どの陰陽師が循環させるのに早くて3分遅くて5分かかる。まぁ、例えるなら頭の上に水入りのコップを乗せながらドリブルするようなもんだからな難易度は高いぞ」
「そんな難しいできるかよそれに1回やっただけで無茶苦茶疲れるだぜこれ」
俺がそう愚痴を言い始めた時
「「動くな」」
師匠がそう言った瞬間俺は身体が動かせなくなったそれだけじゃない声すら出すことができなくなり、驚くより恐怖の感覚が俺を襲った。
「これは言霊を利用した技術特級レベルじゃなきゃできん芸当だが氣を循環させることで無効化することもできる。最初から循環させとけばそもそも効かないただ、循環が少しでも揺らいでいたりしたら他の特級陰陽師はこの技術を使用する事が可能だもちろん俺もできる。」
「これは、呪いに対しても一緒だ…氣を早くスムーズに長時間循環させなければ俺や他の陰陽師も化物どももお前さんに攻撃し放題ってわけだ「動いていいぞ」」
師匠がそういった瞬間身体の自由がもとに戻った。
「…っくそ」
そういいながら俺はまずチャクラの位置を思い出し考えた。どうすれば早くスムーズに長時間循環させる事ができるか…そういえば
「頭頂部を氣の入口と考え心臓に一点集中させそこから一気に身体に流し循環させる事ができれば時間を短縮できるんじゃ…」
「!…ほう」
「とりあえずやってみるか」
そう言って俺は瞑想しその理論を実行した…
「んっ…ゴホッゴホッ心臓がいきなりギュッてなったぞ」
「お前さん発想は素晴らしいが、お前さんの氣は量が尋常じゃないと前に言っただろう…氣のコントロールをしっかりしなければ無理っ…」
「でも、できた」
「何!」
「本当にできているだと」
そう言って師匠は驚いたようにこちらを見た。
「ハッ…ハッハハ本当にできるとはそれに氣の循環に5秒もかかっていない。お前さんは俺の予想を遥かに超えた素晴らしい…そのまま動けるか?」
「何とか」
「じゃあ次は武器の稽古だ」
「え〜」
「当たり前だ、武器もろくに使えず札と印、祝詞だけで戦うつもりか💢」
「今日はこの辺で…」
「問答無用」
そう言って師匠は今の俺の身体のサイズにあった木刀を投げ渡した。
「大丈夫今回は2時間の素振りで許してやるただ氣の循環は保てよ」
「でも、俺剣持つなんて始めてなんだけど…」
「安心しろ俺が優しく教えてやる…優しくな…」
「師匠顔が怖いんだけど」
「さぁ始めるぞ」
「…っイヤ、嫌だ〜」
その後も師匠の修行は続くのであった…
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