約束

ヤマトへ


僕は舞に病気のことを打ち明けようと思う。

やがて僕の目は見えなくなる。

もうすでに目の前にいる舞の姿さえはっきりと見えないんだ。

舞の答えが僕にとって残酷なものになったとしても僕は後悔はしない。


それから、ヤマトが見たホールで舞う舞の姿をこれからも忘れないでほしい。

あの日、意気地がなくてあの場所へ行けなかった僕の後悔はこの先もずっと心の中にしまっておきたいんだ。

いつか僕が挫けそうになったらヤマトの口から語り聞かせてほしい。

このことは僕とヤマトの永遠の秘密だよ。約束な。

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