絶対無敵!わたしのパパイヤ

トミト・モチメリ

絶対無敵!わたしのパパイヤ

平凡な夕日をなぞるかえりみち夜より早く青に染まった


三足歩行でねりねり歩く淡水魚たちポンカンは路地裏にある


王様は扉を開けるたのしさに気づけないからかわいそうだね


なかよしになれる気がしたプリンセス写真のなかの母の瞳だ


まちがえて「先生」だって王様はまぼろしの実がほしいんだって


ねえ見てて、詩情あふれる夜明けより明るい闇を見せてあげるよ


ともだちを裏切るように彷徨った秘密の森の果実はエロい


善良な少年が来る こないでよやだやだこれはわたしの物語


もしかしてわたしのほうがラスボスできみがホントの主人公なの?


王国を亡ぼすようにはじめての街を歩いて買ったパパイヤ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

絶対無敵!わたしのパパイヤ トミト・モチメリ @mochimeri_t

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画