令和の恋を瑞々しい言葉で詠んでいます。「って」という話し言葉がちりばめられているので、弾むような恋の空気感がよく伝わってくるのです。23:55や20kmという数詞がアクセントになって、作品全体を引き締めているのも見事だと思いました。恋の醍醐味を宝石のように閉じ込めた短歌集。推し短歌2首。こぼれないようにしてほしいんじゃなくてこぼれたら一緒に掬ってほしい20km走ってあなたが会いに来てそうそうこういうのが欲しかった