第3話 練習参加①
北野の朱緋高校の練習参加が始まった。
まずはランニングからだ。
コートの周りを2周する。
北野はコートを周りを走っていると、
??「ポジションどこなの?」
??が北野に質問する。
北野「え?」
北野が??の顔を見る。
伊東「あ、ごめん。まずは自己紹介からだよね。
俺の名前は伊東凛。
ポジションは左サイドバック。
よろしくね。」
北野「よろしくお願いします。
ポジションはトップ下です。」
伊東「トップ下か!なら、工藤と同じだな。
工藤! おまえと同じポジションだってよ。」
すると、ヘアバンドを巻いている男がやってくる。
工藤「ふ~ん、俺と同じポジションか。
ちなみに、好きな女優は?」
北野「え?」
北野は思ってもない質問に驚く。
秋守「やめろ、工藤。
ごめんな北野。 こいつ女好きだからこういう事ばっか言ってんだよ。」
工藤「女の好みを聞いてなにが悪いんだよ。
それに、お前だって言えねえだろ。
女に9回も告白してるくせに。
そして、全部振られてるし。」
工藤に言われて秋守の顔が赤くなる。
秋守「うるせぇー。
俺は同じ女に9回も告ってんだ。
俺の一途なめんな。」
北野「(全国に出る選手は全員女好きなのか。
俺とは程遠い。
ってか、それもそうだけど秋守って人、めっちゃ背高い。)」
秋守の身長は182cm
話しているときは、みんなを上から見ている。
その後のランニング中にも、他の中3の選手と話すことができた。
そんな中で北野と気が合った選手がいた。
小林「俺ゲーム好きなんだよね。
特に[パーティークエスト]が大好きなんだよね。」
小林理央。ポジションはサイドハーフ。
身長は北野より低い。
北野「俺も[パーティークエストやってる!」
北野のテンションが上がる。
小林「じゃあ練習終わったあと、一緒にやろう。」
北野「うん!」
ランニングが終わり、アジリティトレーニングをしてストレッチをしていると、北野の隣の選手が話しかける。
隣の選手「えーと、北野だっけ?」
北野「はい、そうです。」
隣の選手「よかった名前当ってて。
俺、暗記とか苦手でさ。
俺の名前は高橋煌人(たかはしきらと)。
北野の1つ年上だよ。」
北野「てことは、高1ですか?」
高橋「そう。俺は先輩としてね、ぜひ北野にうちの高校に来てほしいんだよね。
多分、今の高1と中3は神奈川県内で見てもかなり強い。
だけど、優勝はできない。」
高橋の目の色が変わる。
北野は高橋の雰囲気が変わったのが分かる。
高橋「優勝するためには新戦力かつ即戦力の獲得は絶対だ。
でも、うちの高校はスポーツ推薦がダメだから、選手を勧誘することしかできない。
そして練習参加したってことは、おまえは並の選手じゃない。
神宮寺さんが練習参加させる選手は毎年即戦力級の選手。
だから、ぜひおまえにはうちの高校にしてほし…い
え? どうしたそんな怯えて?」
北野は高橋の話しを聞いておびえていた。
北野「いや、僕は県大会1回戦で負けてるんです。」
ストレッチが終わると、高橋がベンチに座っている神宮寺にすぐに話しかける。
高橋「神宮寺さん。
あいつ県大会1回戦負けって言ってるけどガチなんすか?」
神宮寺「うん。」
高橋「うん じゃないんすよ。
大丈夫なんですか、今の中3はただでさえ全国出場してるんですよ?
なのに県大会1回戦て、」
神宮寺「大丈夫、大丈夫。
まぁ練習したらわかるよ。」
次からボールを使う練習になる。
パス練習の基本である四角パスをすることになった。
ポン ピタッ ポン ピタッ ポン ピタッ
高橋「上手い」
秋守「(なんか、力抜いてふにゃふにゃしてるのに、パスはちゃんと滑ってるしトラップはくそ上手い。)」
全員が北野の技術力に驚く。
だが、それは逆も然りだ。
北野「(やっぱ全国出てるだけあってみんなめちゃくちゃ上手い。
てか、俺こんなところから勧誘受けてるってマジなんで?」
北野は自分の技術力が周りを驚かしていると気がついていなかった。
それから、ロングボールやヘディングなどのアップをして、鳥かごが始まった。
北野は秋守と工藤と小林の4人で鳥かごをする。
チャリン
工藤「うわ、マジか股抜き!」
秋守「北野、めちゃくちゃ上手い!」
北野は工藤の股を抜く股抜きパス。
北野はボールを全く取られない。
神宮寺「(思ってた以上の技術力だ。
この技術力なら俺の思ったとおりに!)」
鳥かごが終わると、神宮寺が選手を集める。
神宮寺「次は早速だけど試合しよう。
中3対高1で。
北野は中3チームね。」
だが、今いる選手は21人だ。
試合をするにはあと一人足りない。
神宮寺「じゃあ、小林は高1チームに入って。
俺は中3チームの右サイドバックやるから。」
中3の小林は高1チームに入ることになった。
中3対高1の試合が、それと同時に北野の証明が始まる。
赤の脳 かりんとう @re001086
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