概要
拝啓を何度もなぞる夜が来てまた朝が来てそういうひとり
カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】10首連作部門参加作品
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- ★★★ Excellent!!!手紙の往信と返信のかたちに込められた気持ちとは
『さよならがさよならのかたちじゃなくてもお別れしよう最後の敬具』
さよならのかたちを考える。
誰かと別れるときのかたちは必ずしも定型にはまるものだけではないと思う。人との別れは特に突然で、別れの機会が用意されている状況は限られている。なんとなく切れてしまった縁も、明確に切れた縁も、そこへ行き着くまでの心情を含めると無数のかたちがそれぞれに存在する。明確にさよならのかたちじゃないと言い切ることにより、その人との関係をまだ特別視していて、無数に存在するさよならのかたちに、あてはまってはいけないのだという繊細で感傷的な心情を思わせる。
ただ、いわゆる恋人の別れというさよならに焦点をあわせた場合…続きを読む