海に住む博士
圓山達也
海に住む博士
海に住む博士に会って聞いてみるちかちかしている日の眠り方
とうめいな何かが迷い込み水平線に沿って逃した 生きて
夢で見る蛍光灯の明るさでもらった愛を手放しなさい
福音を 愛し続けた式一つ書かれた紙を濡らして 待とう
飛ぶ鳥が気圏の上を盗み見て望みすぎたと高度を下げる
触れてはいけない 囁くような声刺さり出した右手が珊瑚のようだ
少年の夏と戦う気配して草を集めて坐す
夕暮れが季節を閉ざすと知ったこと ひどく斜めに車道を渡り
分身を電線上に走らせてサファイア色の風を纏った
海に住む博士 圓山達也 @utsusemi-03
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます