第4話 知の試練(1) テイム

「セーフティーゾーンから出るのは自殺行為だけど、やるしかないか。」


解析した情報によると、試練は3段階。何の試練があるのかはわからない。


俺はセーフティーゾーンの外の見える範囲に魔物がいないことを確認してから外に出た。



『試練を始めますか?』


声が聞こえた。スキルや自分がレベルアップしたとき等に聞こえる【システム】とはまた違う声だ。どこか知性まで感じられる。


「はい。」

『これより最初の試練、知の試練を開始します。』


『対象者・遠藤蒼太に透明化の腕輪を付与します。知の試練クリア条件は魔物1体の討伐です。武運をお祈りしております。』


「透明化?って本当に透明になってる!?」


自分の腕はそこにあるのに見えない。なんとも不思議だ。



「【上位鑑定士 鑑定】」


名前 遠藤蒼太

魔法具 透明化の腕輪インビジブルリング(着用時のみ制限時間減少)

状態 完全透明化状態(59:44)

レベル 21

魔力量 3952/7921

加護 ■■の加護 ■■の加護 ■■の加護

スキル 【上位鑑定士】Lv.2/10

潜在スキル ■■■スキル【神々の記憶Ⅸ■■】

      ■■■スキル【神々の記憶Ⅵ■■】 

     ■■■スキル【神々の記憶ⅩⅦ■■】

称号 鑑定の狂人



こんな風に物を鑑定しなくても所持している人を鑑定すれば魔法具が表示されるようになった。魔法具とは魔法がついた道具のことだ。正確にはもっといろいろな言い方があるが、それは置いておく。


ともかく、なんとかして透明化が切れる1時間以内に魔物を1体討伐しなければならない。


とはいえ、このままやっても絶対に不可能だ。何かしらのギミックか何かがあるのだろう。



とりあえず歩いてみよう。



歩いていると宝箱が見えた。



「鑑定」


罠つき宝箱

罠 開けると宝箱正面の地面の床がなくなる



「後ろから開ければいいってこと?」


宝箱を後ろから開けると、音もなく反対側の床が5メートル×5メートルぐらいの範囲で消えた。


「怖っ。下はどうなってるんだ?わからないけど・・・。奈落的な?」


宝箱の中身は・・・なんだこれ?


透けて向こう側が見えるような水色の液体が入った瓶だった。


「【上位鑑定士 鑑定】」



伝説の回復薬レジェンダリーポーション

部位欠損含めほぼ全ての怪我と状態異常を治療することができるポーション。かけてもよし飲んでもよしの優れもの。



なんというか、チートかな?まあ、ここだともれなく一撃でやられるから意味ないと思うけど。

持って帰れたらめっちゃ高く売れるんだろうな。



まあ、ともかく。俺はもう一度歩き出す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

30分ほど魔物をスルーしながらを急ぎめで歩いていると、小さな狼?犬?が見えた。


「【上位鑑定士 鑑定】」


聖光小狼セイクリッドウルフ(変異種)

ランク S+級

レベル 45

状態 瀕死 抵抗妨害レジストオブストラクション

魔力量 11/5236

スキル 【聖光魔法】 Lv.2/?? [固有スキル]

    【光魔法】 Lv.15/30

    【聖光吐息セイクリッドブレス】 Lv.3/?? [固有スキル]

潜在スキル ■■■スキル【神々の記憶ⅩⅣ■■】

      ■■■スキル【神々の記憶Ⅶ■■】

 


近づいてみると、白色の狼だった。どこか神々しい雰囲気を放っている。しかし、瀕死で、聞いたことのない状態異常【抵抗妨害レジストオブストラクション】にかかっている。おそらく、明らかに格上である聖光小狼セイクリッドウルフ(変異種)を鑑定できたのはそれがあったからだろう。それに、俺と同じ【神々の記憶】のスキルを持っている。しかもなんか固有スキル2つ持ってるんだけど・・・。まあいいか。


というか、めっちゃ可愛いいんだが。そして、なんと偶然。さっき拾った伝説の回復薬レジェンダリーポーションがあるではないか。


助けることができるのなら助けるべきだろう。こいつに助けてから襲われる感じはしないし。




それに、直感がこいつを助けろと言っている。



俺は回りに他の魔物がいないことを確認してから、狼の正面にまわり、透明化の腕輪インビジブルリングをはずし、地面に置いた。



狼と目があって、狼が小さく吠えた。


「おまえのことは殺さないよ。」


そして、伝説の回復薬レジェンダリーポーションを狼にかけた。


すると、狼が眩しく光り、光が収まると完全に怪我が治っていた。それと同時に、俺と狼がに光の糸で結ばれ、消えた。



「なんだ?【上位鑑定士 鑑定】」



聖光小狼セイクリッドウルフ(変異種)

ランク S+級

レベル 45

状態 テイム(遠藤蒼太)

魔力量 5236/5236

スキル 【聖光魔法】 Lv.2/?? [固有スキル]

    【光魔法】 Lv.15/30

    【聖光吐息セイクリッドブレス】 Lv.3/?? [固有スキル]

潜在スキル ■■■スキル【神々の記憶ⅩⅣ■■】

      ■■■スキル【神々の記憶Ⅶ■■】



「状態異常が消えてるな・・・。って、テイム!?特殊なスキルがないとできないはずじゃ?【上位鑑定士 鑑定】」




名前 遠藤蒼太

レベル 21

魔力量 4121/7921

加護 ■■の加護 ■■の加護 ■■の加護

スキル 英雄級ヒーロースキル【上位鑑定士】Lv.2/10 [潜在スキル 解放率100%]

    伝説級レジェンドスキル 魔物結絆キズナテイムLv.1/?? [固有スキル]

潜在スキル ■■■スキル【神々の記憶Ⅸ■■】

      ■■■スキル【神々の記憶Ⅵ■■】 

     ■■■スキル【神々の記憶ⅩⅦ■■】

称号 鑑定の狂人



あるわ。しかも潜在スキルじゃないのに固有スキル発現しとるわ。固有スキルが潜在スキル以外で発現したのは過去1人だけって話じゃなかったっけ?まあ、1人いるということはあり得るということなのだけれど。


激レアじゃん。しかも伝説級レジェンドスキル。魔物結絆キズナテイムを鑑定してみる。


「【上位鑑定士 解析】」


魔物結絆キズナテイム

ランク 伝説級レジェンドスキル

レベル 1

テイムした魔物 聖光小狼セイクリッドウルフ

キズナ度 20/100



魔物と絆を結び、テイムする。絆の深さによってできることが変わる。キズナ度20ごとにできることが増える。最大キズナ度100。



現在使用可能なスキル

魔物結絆キズナテイム

→絆を結んでテイムする。

結絆強化キズナブースト

→テイムした対象をキズナ度によって強化する。効果はキズナ20ごとに増え、重複する。

キズナ度20→スキル使用時の魔力消費量½

キズナ度40→?????????????



超強いスキルだ。固有スキルなだけはある。しかも伝説級レジェンドスキルだし。


多分、俺がこいつにポーションを使ったから発現したんだろう。恐らく、このスキルの入手条件は素質を持つ者が怪我した魔物に対してポーション等を使って回復させることだろう。その後テイムできるかは別としても。まあ、固有スキルだから俺がこのスキルを入手したらもう他の人が入手することはないと思うけど。



これで試練をクリアできる可能性が高まった。



狼と一緒にこの試練をクリアしてやる!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2026年1月2日 12:00
2026年1月3日 12:00
2026年1月4日 06:45

【神々の記憶】(長編版)〈短編版・ダンジョンが出来た現実世界でチート無双〉 反重力ペンギン @Shu14

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ